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中華民国行政院体育委員会の戴遐齢主任は7月24日、五輪主催側が北京五輪開催中に「中国台北」の呼称を使用するなら、中華台北代表団は辞退すると強調した(中央社)

「中国台北」から「中華台北」に=五輪出場表示名称、台湾の抗議に北京が妥協

 【大紀元日本7月27日】北京五輪に出場する際、台湾の名称問題を巡って、台湾と中国大陸間では最近一時異議が生じた。北京当局が頻繁に使用する「中国台北」の名称に対し、台湾与野党および民衆が反発し、台湾行政院体育委員会は24日、北京側が名称を変更しなければ五輪不参加と発表した。その結果、北京当局が同日夜、善意をもって問題解決すると示し、中国官製メディアも後ほど報道の中で、台湾チームを「中華台北チーム」として呼称するようになった。

 ここ最近、中国大陸国台弁と中国官製メディアは、北京五輪に参加する台湾選手チームの呼び方を、「中華台北」から、中国領土の一部を強調する意味合いの「中国台北」に変更したり、北京五輪国際報道センターでも「中国台北」の呼称に変えたりした。これに対して、台湾側の抗議が殺到した。中華民国行政院大陸委員会(以下、陸委会)は北京当局に対し、立場を厳正に表明し、双方が合意した「香港協議」(台湾が五輪に参加する際の呼称は中華台北としたもの)に遵守することを申し入れた。

 台湾側の声明に対して、大陸国台弁スポークスマンは23日、中国当局は「香港協議」の範囲内で「中華台北」を使用しているが、メディアの「中国台北」の名称使用は、「香港協議」の規定範囲には入らないと表明した。

 大陸国台弁の弁解はさらに台湾民衆の怒りを買った。台湾体育委員会が五輪から辞退する意向を示したほか、民進党立法委員・高志鵬氏は、「国台弁は大陸メディアを干渉してはならないと言っているが、まったく笑わせることだ。中国はいつ報道の自由を尊重したことがあったのか」と指摘した。

 行政院体育委員会の戴遐齢主任は24日、内閣研究討論会で、五輪主催側は五輪開催中に「中国台北」の呼称を使用するなら、中華台北代表団は勿論辞退すると強調した。

 同日、陸委会、民進党の蔡英文党首、国民党立法委員の邱毅氏、国民党スポークスマン・李建栄氏も同様の意見を示した。

 台湾の反発に対し、国台弁スポークスマン・李維一氏は24日夜、台湾メディアに対し、「香港協議」以外の規範について、両岸は相互に善意をもって問題解決をすべきだと示した。のち、中国官製メディアは報道記事に台湾選手に「中華台北」の呼称を使用した。

 北京当局の対応の変化について、同日、国民党スポークスマン・李建栄氏は歓迎を示した。

 一方、大陸側は開幕時の入場順序に術策を弄し、中華台北、中国香港、中央アフリカの順序などに変え、台湾を矮小化しようとする噂も流れている。体育委員会の戴主任は、北京五輪の入場順序は、当初、中国語の字画にて中央アフリカの前に入場する予定だったが、台湾側はIOCの慣例に適していないとし、英語の「T」にての入場順序をIOCに申し入れた。すでにIOCから「T」組の入場で返信されたが、最終的な確認が必要だという。

 
(翻訳/編集・余靜)


 (08/07/27 21:31)  





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