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北京で抗議活動を続ける「スチューデント・フォア・フリー・チベット」の活動家の様子をビデオカメラに撮影する中国の女性警官=2008年8月22日(GOH CHAI HIN/AFP/Getty Images))

中国・言論の自由は「五輪災害」=北京五輪閉幕式前、国境なき記者団が北京当局&IOCを批判

 【大紀元日本8月24日】北京五輪閉幕式を前に、国際ジャーナリスト組織 国境なき記者団が22日、プレスリリースを公表し、中国当局が五輪期間中に言論自由に対する操り及び国際オリンピック組織の無作為について「マイナスの評価」を出し、批判の声を上げた。

 ・北京五輪=言論自由の災難

 公表したプレスリリースで、同記者団は五輪期間中の中国の言論の自由状況を「五輪災害」と名づけ、「多くの外国記者にとって、スポーツイベントに対する報道自体は問題はなかったが、当局に敏感と思われる問題の取材・調査では、警察や類似機関から絶えず妨害された」。

 「我々の懸念通り、北京五輪期間中、当局は100人以上の記者やbloggers、反体制者などに対し逮捕や判決、拘束、検閲、監視及び妨害を行ってきた。これらの弾圧行為は、北京五輪の特徴として知られるべきである」と同記者団の事務局長ロバート・メナード氏はコメントした。

 ・IOCの責任を追及

 同記者団が、中国当局に五輪開催の資格を与えながら、中国当局が約束した人権の改善状況を監督しなかったことについて、国際オリンピック委員会(IOC)、特に、ジャック・ロゲ会長はその責任を免れ得ないと批判した。

 同記者団の発表によると、ロゲ会長は中国の人権活動家の尊厳を保障するよりは、「よい世界のために」のバッジをつけたい五輪選手に対して検閲を行ったり、「先ずは友愛、それから競技」を呼びかけたセネガルのコーチを五輪から追放したりするほうが好ましいと思っている。

 メナード事務局長は、国際オリンピック委員会(IOC)が北京五輪の失敗に対して主要責任を負えなければいけないと指摘した。「IOCのメンバーらが、ジャック・ロゲ会長の後任としてどのような会長を選ぶのか、結論を出すことは大事だと思う」。

 「今後、五輪の主催都市を選ぶ条件として、表現の自由への尊重度は入れるべきだ」とメナード氏は強調した。

 ・外国記者2人が10日間拘束

 同記者団の発表によると、少なくとも22名以上の外国記者が五輪期間中に攻撃、または逮捕された。二人のアメリカ人市民記者がチベット支援者の抗議を撮影したため「社会秩序撹乱」罪で10日間の拘留に処せられ、未だに北京で拘束されている。

 二人のほか、北京で抗議活動を行った外国人チベット支援者4人も同じ罪で10日間の拘留判決を受けた。

 発表によると、五輪期間中、少なくとも47人以上の外国人チベット支援者が逮捕された。50人以上の北京市内の人権活動家が軟禁されたり、北京市から退去させられたりしたという。

 ・抗議デモの申し出をすべて却下

 同記者団の発表によると、中国当局が五輪期間中、抗議活動のための特定の場所を設定したと主張しながら、抗議活動の申し込みは一件も許可されなかった。北京公安局に提出した77件の抗議活動申請はすべて却下され、さらに、二人の70歳以上の女性を含めて抗議デモの申し出を出した15人以上の中国人が逮捕された。そのうち、申請者数人が強制労働再教育の懲罰を下された。

 ・外国記者の取材に応じる対象を調査、監視

 同記者団は21日、独自に入手した、北京公安局が出した五輪期間外国人対応の内部通達を公表した。同通達は、外国人記者の取材活動について干渉しないと規定する一方、外国メディアの取材に対応する中国人を取り調べるよう指示した。さらに、「重点地区での取材内容がチベット、新疆ウィグル自治区、台湾、法輪功などの問題、または政府と共産党のイメージ・ダメージにつながるような言論があった場合、公共秩序を影響しない限り、その場では干渉しない。証拠を集め、事後に(取材に応じた)者に対して、国内の者であれば法的な処置をし、国外の者であれば、重点監視対象にリストアップする」と両者への対応方法の違いを明記している。

 そのほか、同発表で、記者団は北京五輪期間中、「良心の囚人」や反体制者が危険に晒される状況、インターネットに対する検閲、五輪宣伝の偽造など多くの問題ついて言及した。

(報道・肖シンリ)

 (08/08/24 13:59)