THE EPOCH TIMES

漢字の神秘(5):善

2008年08月22日 00時26分
 【大紀元日本8月22日】「善」は、上部の“羊”と“言”の“口”から成り、シンプルに解釈すれば、「羊の言葉」となる。

 古代中国では、羊はどの家庭にも欠かせない家畜だった。羊の性質はとても従順で大人しく、人間からよく世話してもらっても、乱暴に扱われても、ただメェーと鳴くだけだ。従って、羊はどんな状況に置かれても、柔和に、従順に振舞うことを象徴し、それが「善」となった。

 仏教を含む多くの宗教では、「慈悲心(善)」を持つことが大切だと教えている。それは、他人に対する思いやりであり、その苦しみを理解してあげることである。また、更に寛容な心を持つ者は、全てにおいて自分を後に、他人を先に考え、ずば抜けた忍耐力を持ち合わせているものだ。

 「善」の反対は、「悪」である。「悪」は、中国語の“亜”(2番目、弱さなどの意味)と、“心”からなる。従って、「悪」は、弱い心、もしくは2番目の心ということになる。古代中国人は、悪意は心の弱さから来ると信じていた。

 本当の「善」は、心の弱い人からは生まれない。どんな逆境にもめげず、堂々とした「善」を示せる人は、つまり真に強靭な心の持ち主なのだろう。
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