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チベット人支持者が北京五輪開幕日に剃髪抗議を行った(撮影:大紀元・辛剛)

北京五輪開幕日、チベット支持者ら剃髪で抗議=デンマーク

 【大紀元日本8月13日】8月8日午後4時、北京五輪開幕に向けて、デンマークの中国大使館前で、チベット人民に対する中国共産党の残酷な迫害に抗議するための集団剃髪が行われた。

 
志願者は剃髪によりチベットに声援を送った(大紀元)

今回の抗議活動はデンマーク・チベット支持委員会が主催した。主催者側は、記者会見で「8月8日北京五輪開幕時に、中国大使館前で剃髪行動を行い、これと同時に音楽放送と演説発表を行う。このような平和的方法で我々は今年3,4月に拘禁された千人以上のチベット人僧侶と、中国独裁専制の下で生活する百万以上のチベット人民に対し深い同情と関心の意を表する」と発表した。

 「数億人の人々が中国共産党の五輪宣伝テレビを観ていた。この時に、我々はチベット僧侶に対する身勝手な迫害問題について平和的努力を目指すことを中国指導者に提出した。今年3月10日以来すでに100人以上のチベット人が殺害され、千人以上が負傷、数千人が逮捕拘禁されている。我々は北京五輪で、中国政府に対しこのことに対する我々の不満を表すつもりだ。この迫害はオリンピック精神に完全に背いているからである」。
チベット支持委員会主席のアンドレス・アンデルセン氏(大紀元)


 デンマーク・チベット支持委員会主席のアンドレス・アンデルセン氏は、「われわれは、今日ここに、今年3、4月にチベットで起きた反抗で迫害、逮捕された数千人の僧侶およびそのほかのチベット人に対する同情と支持を表すために集まった。中共権力者にチベット僧侶は自由と自治の平和的獲得を目指していること、中共がチベット人僧侶を拘禁することでさらに多くの民衆を覚醒させていることを伝える」と語った。

 「私は中共のチベットに対する行為を人々に注目してもらういい機会だと思う。しかし西側政府と政治家たちは中国で起きている人権迫害と中国共産党のチベット人に対する弾圧政策について関心が薄い」と述べ、アンデルセン氏は剃髪により抗議を示したという。

 最初に剃髪をしたモルテン・マシシャンさんは「私はここにチベットの人々に対する同情の意を表すためにやって来ました。我々のこの行動は目に見える形で伝わります。これこそ平和と民主なのです。同時に人々を中国で起きている人権迫害に注目させることができます」と述べた。
最初に剃髪した青年、モルテンさん(大紀元)
剃髪の様子(大紀元)


 二番目の剃髪者は2児の母親であるミエ・ベンデルボさん。この日は子ども達も来ており、母親の正義の行動に支持と理解を示していた。インタビューの際ミエさんは、「私はデンマーク・メディアの報道からチベット人が迫害を受けていることを知り、剃髪することによって迫害を受けるチベット人に対する同情と支持を表したいと思いました」と思いを語った。

 彼女が剃髪する時、娘が彼女の手を固く握りしめていた。髪を剃り終えた後、ミエさんは娘を抱き締め、感動の涙を浮かべていた。周囲にいた活動に参加している支持者とメディア記者が絶え間ない熱烈な拍手を彼女に送った。
ミエさんと2人の子ども達(大紀元)


 続いて、チベット人僧侶とそのほかのチベット人たちがチベットの伝統歌曲を歌った。歌詞の意味はチベット人の以前の自然で静かな生活と彼らの民主的で自由な生活への憧れを表したものであった。
(大紀元)


 デンマークで有名なミュージシャン“SHIRE”も現場にやって来た。北京五輪抗議を表すオレンジ色のTシャツを着て、歌と音楽で中国大陸で迫害されている人々に対する同情と支持を表した。
(大紀元)


 デンマークで生活するワンディさんは、「チベットで生活するチベット人は中国共産党から弾圧を受けている。実はチベット人は、中国人が心から好きだが、中国共産党は好きではない。共産党の行為はチベット人の役には立たないし、中国の他の民族の人々の役にも立たない。我々は中国大陸で生活するチベット人が他の民族の人々と共に楽しく、平和な環境で生活できるようになることを希望している」と話した。
ワンディさん(大紀元)


 現場では十数人が剃髪し、一人一人が剃り終わった後、集まった支持者たちからの熱烈な拍手を受けた。剃髪志願者の中にはデンマーク女子800m走優勝者であるニッキー・ロンホルトさんも含まれる。彼女は早くから自分で頭を剃っており、チベット人僧侶と同じ発想で彼女の支持と同情の意を表していた。

 デンマークの法輪功(ファールンゴン)学習者たちも現場に現れ、“法輪功に対する9年間にわたる迫害を直ちに停止せよ”の横断幕を広げ、主催団体と共に中国共産党の迫害や悪行に対し抗議した。さらに活動に参加した他の人々に対し法輪功学習者が9年間もの間迫害を受けているという中共の最も邪悪で残酷な迫害の真相を伝えた。
法輪功学習者たちも現場で迫害を抗議(大紀元)


 民主、自由を表す歌声が中国共産党大使館の上空にこだました時、霧雨に曇っていた空が晴れ、眩しい太陽の光が皆の顔を照らした。モルテンさんは、「私は状況(中国における人権状況)に変化が起こったのだと思います。私はすべてのことがこの天気の変化のように変わることを信じています」と話した。

 この日、デンマークの多くの主流メディアがデンマークテレビ局のように現場にやって来て取材をしていた。

 
(記者・辛剛、林達、翻訳・坂本)


 (08/08/13 06:52)  





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