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老人性認知症から脱出した88歳のおばあちゃん

文・鐘飛

 【大紀元日本9月9日】台湾の豊原の友人宅を訪れたときのことだった。帰る間際に、1人のおばあちゃんが入ってきた。顔はつややかで元気いっぱい、慈悲深く穏やかの笑顔。言葉を交わすと、ゆっくりした口調でわかりやすく話してくれた。歳を聞くと驚いた。すでに88歳の高齢。本当に幸せそうなおばあちゃんだなと思わず感心してしまい、恐らく大きな波乱もなく、恵まれた人生を送ってきたに違いないと心の中で推測した。しかし、話を聞くと、予想外な展開になった…。

 おばあちゃんの名は謝桂鶯、本人曰く、2年前までは風前のともし火のように命が弱まり、様々な持病に悩まさせていた。心臓病のほか、脚気もひどく、時には足全体がむくんでしまい、歩くのも困難だった。一時は、肺に大量の水がたまり、一度に400cc抽出したこともあり、入退院を繰り返した。後に、腎臓病、胃潰瘍も患った。おばあちゃんは、胃カメラは一番の苦痛だったと当時の状況を振り返った。あるとき、転んだため脊椎が曲がり歩けなくなった。病院で診断の結果、高齢により骨密度が極端に低いため、治療は断念せざるを得ない、余生は特殊な金属の「衣」を身につけ体を支えるしかないと宣告された。

 それだけに留まらなかった。そのとき、おばあちゃんには老人性認知症も襲い掛かった。手足が勝手に震え、ろれつも回らなくなった。ある朝、すこし寒いため、おばあちゃんが服を一枚追加しようとしたが、どうしてもうまく着れない。偶々通りかかった息子が、「おかあさん、何をしているの」と聞いた。「服を着ようとしているのよ」「でも、それはズボンじゃない」。この話を明かしてくれたおばあちゃんは思わず笑ってしまい、聞いている私たちも吹き出してしまった・・・。

 もう絶望かと思ったときに、おばあちゃんの娘と法輪功を習っている友人が彼女に法輪功を薦めた。これまでは、法輪功を習った人が多くの不思議な体験を経験したと聞いたことはあるが、おばあちゃんは何としても習おうとはしなかった。その裏には紆余曲折の過去があったという。

 おばあちゃんは40歳のときから、台湾のある修行の法門に弟子入りした。若いときの彼女は周囲から「才女」と公認されていた。幼少時から養女として出されたが、里親は非常に裕福であるうえ、自分の子のように彼女を育て、すばらしい学校教育を受けさせた。同世代の人、特に女性の場合、ほとんど学校教育を受けられなかったため、字が読め読書ができる人は非常に稀で、詩吟ができる人はほとんどいなかった。そのせいか、おばあちゃんはその法門で非常に尊敬されて高い地位を得、40年もそこに留まった。しかし結局、一生かかっても円満成就できないとわかって、脱会したという。

 そのせいで、友人から法輪功を薦められたとき、おばあちゃんは信用せず、受け入れようとしなかった。彼女は、「私は40歳に修練の門に入り、40年間修行したが、何も得られなかった。修められるものはどこにあるのか、まったく期待を持たなかった」と当時を振り返った。後に、その友人はおばあちゃんに『転法輪』の本を持ってきて、ぜひ、読んでみたほうがいいと再度薦めた。おばあちゃんは、「私はもうこの歳なのに、本当に効果があるの?」と言葉を渋った。

 その後、半信半疑で『転法輪』を読み始めたおばあちゃんは、法輪功創始者・李洪志先生が説いたある説法に心が惹かれて修煉に希望が芽生えた。「われわれの多くは、本当に得道したいという心をもっています。それはもちろん修煉の目的で、修煉の最終目的はほかでもなく、得道して圓満成就することです。しかし、一部の人は残りの人生が短く、時間が足りないかも知れないという問題がありますので、絶えず修煉すれば生命も絶えず延長されます。修煉すればするだけ延びるので、根基が良いのにすでに歳を取ってしまった人も、これで煉功の時間は足りるようになります」。

 本を読んでいるうちに、その理に強く引かれたおばあちゃんは、子や孫たちの親孝行が足りないと愚痴をこぼすことや、日常の不愉快を心に溜めることが徐々になくなり、笑顔が戻った。そして衰弱した体も大きく改善しはじめ、しばらくすると歩けるようになった。歩けるようになってから、彼女は家を出て公園で一緒に法輪功の動作を行う(煉功)人たちの仲間入りをした。初めは、杖を持って人に支えられながら行ったのが、そのうち杖も人の補助もいらなくなった。ある女性は、「おばあちゃんは、来たばかりのときは、顔と体がむくんでいたため、太っているように見えた。しばらくすると、体が締まり、顔につやが現れ、髪の毛も黒くなり始めたのよ」と話したという。

 おばあちゃんによると、毎朝3時か4時に起き、5時に家を出て公園に行き煉功する。どんなに寒い日でも欠かさない。

 身を持って法輪功の素晴らしさを感受したおばあちゃんは、台湾の方言でしか『転法輪』を読めなかったが、中国語で本を読む勉強会に参加するため、幼少時以来使ったことのない中国語を勉強しなおし、短期間で勉強会に合流できるようになった。

 最も驚いたことは、この本で説かれている道理を肝に銘じるため、おばあちゃんは、300ページを超える内容を全部暗記したという。様々な持病に悩まされ、歩くこともできず、息子や娘の名前も忘れていた老人性認知症患者のおばあちゃんだったが、「仏法はこの上なく奥深いものであり、世のあらゆる学説中、最も玄妙かつ超常的な科学です…」と読むその読書の声に、私は心から感動した。

(翻訳編集・叶子)

 (08/09/09 00:00)  





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