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国連前で法輪功への迫害停止を呼びかける法輪功学習者たち(大紀元・戴兵)

温家宝首相訪米:多数の抗議団体、中国国内の迫害停止呼びかけ

 【大紀元日本9月27日】9月23日から始まった第63回国連総会に参加した温家宝中国首相は同日午前、宿泊先のウォルドルフ・ホテルの外で駐ニューヨーク中国領事館が手配した親中国共産党(中共)の華僑団体および学生らの歓迎を受ける一方で、国際人権団体や中国民衆のデモ抗議を受けた。「歓迎」する群衆は午前10時半に温首相がホテルを出発すると、早々とその場を去ったが、抗議する民衆はそのまま抗議をし続けた。

 五輪終了後、中共政権は株の暴落、中国国内各地の民衆の抗議、共産党を脱退する大波など大きな危機に直面している。特に、有毒粉ミルク事件は世界を驚愕させたことから、温首相の訪米は各界の注目を集めた。今回は温家宝が首相に就任して初めての国連訪問で、2003年に次いで2度目の訪米である。

 *華僑団体に通達、中国領事館は歓迎群衆を手配

 ニューヨーク在住の華僑によると、一部の親共華僑団体は中国領事館より、温首相を歓迎するために人数を集める「政治任務」依頼の通達を受けたという。五輪トーチを迎えた時と同様に、中共は依然として全面的に情勢を掌握し、中国民衆に「認められている」虚像を作り上げようとしている。この華僑はこれに対して、中共は米大統領選の時期に、中共の中国民衆への制御力を無視させないように、また、中共自身を激励し、これまでの欧米各国に対する「利権交換原則」の買収政策を固める意図だとの意見を示した。

 実際、温首相を歓迎する群衆の中には、少し前にニューヨーク・フラッシング地区のチャイナ・タウンで起きた中国領事館幹部が指図し、連続的かつ組織的に法輪功(ファールンゴン)学習者を襲撃する事件に参加した共犯者もいた。

 *法輪大法学会会長、民衆の声を聞いてほしい

 法輪功への迫害停止を呼びかけるためにシカゴからニューヨークに到着した法輪大法(ファールンダーファー)学会会長の楊森(ヤン・セン)氏は、「1999年7月以降、法輪功を弾圧する命令を下した元凶の江沢民を含めて、中共上層幹部が海外を訪問する度に、法輪功学習者たちは直ちに迫害を停止することを求め、本人たちに伝えるため彼らを訪ねる」と示した。楊氏は、「中共の多くの上層幹部は真相を知らず、嘘偽りに騙されている。今回のように、手配された沢山の「歓迎群衆」と温家宝が僅かな間に握手している写真を使い、中国国内で大々的に宣伝するだろう。多くの抗議グループがいたことは一切触れられない。結局中国人民全員は虚言・虚像の中で生活しているのだ」と指摘した。

 
シカゴからニューヨークに飛び、法輪功への迫害停止を呼び掛ける法輪大法学会会長(大紀元・徐竹思)

楊氏はまた、「法輪功学習者を対象に生きたままで臓器摘出され売買されている残酷な事実がすでに公となった。温首相はこれに対して行動をとるべきだ。中共のシステム下での行動は難しいかも知れないが、われわれの声に耳を傾けて欲しい。真に良心のある人は、法輪功学習者が迫害を受けていることを知れば、どうすべきかが分かるはずだ」と訴えた。

 *元カナダ国会議員、臓器狩りは事実

 これに対して、国連総会のあるシンポジウムに招かれたカナダ前アジア大洋州担当大臣で、カナダ国会元議員デービッド・キルガー氏は、「中共が否定し続けた臓器狩りに関する証拠はあらゆる方面から増えつつある。中共が最近発行したある英文DVDで、取材された中国人医師・盧氏が同件に関わる国際調査員と接触した最新証拠を含み、私のホームページの中で、すでに挙げている53の証拠を見つけることができる」と強調した。

 キルガー氏はかつて何度も中国を訪問し中国問題の深刻さをよく知っており、法輪功学習者対象の臓器狩り事件の調査を行い、「中国の血にまみれた臓器狩り」報告書を作成した著者の一人。

 
「中国の血にまみれた臓器狩り」の著者、カナダ前アジア大洋州担当大臣で、元国会議員デービッド・キルガー氏(大紀元・徐竹思)

キルガー氏はさらに、2002年にカナダの牛乳専門家と中国を訪問した時、その専門家はすでに中国の牛乳に白色の化学物質が添加されていると指摘したことを明らかにした。キルガー氏は、「5、6年前に、温首相が2000箇所の化学工場の汚染で深刻な状態になった太湖近辺を視察した際、地元政府当局は何と周辺の水域の水を完全に抜き取り、綺麗な水と魚を注入し、住民らがのんびりと魚釣りをしている現場を温首相に見せた。その後、温首相に告発した住民が逆に逮捕され刑務所に入れられた。温首相も民衆と同様に虚言・虚像の中で生活しているのだ」と、訪問当時に知った事実を明らかにした。

 *多数の抗議団体集合

 一方、ウォルドルフ・ホテルおよび国連の外では多くのチベット人グループが集まり、チベットの旗を掲げ抗議をし続けている。ニューヨーク・ニュージャージーのチベット青年団体主席のツェルリン・パルデンさんは、「中共は今でもチベットで寺院および宗教文化を破壊し、われわれの同胞を殺害し続けている。中共がチベット民族を消滅させようとしていることは許さない。温家宝にチベットへの迫害を直ちに停止することを告げるのだ」と訴えた。

 
抗議するチベット団体(大紀元・艾徳華)

国連の外でイランの独裁に反対する団体Ad-hoc Committee Against Ahmadinejadのリーダーのナッサ・ラシディさんは、「中共は自国の経済利益のために、イランから石油を購買する代わりに武器を輸出しているが、イランの独裁者はこれらの武器を使って国内の民主を求める学生や民衆を弾圧していると指摘した。

 
イランの独裁に反対する団体のリーダーのナッサ・ラシディさん(大紀元・徐竹思)

また、これまでに中国で民衆に法輪功の真相を伝えた米国公民・李祥春(リ・シャチュン)さん、馬三家強制労働収容所で残酷な拷問を受けた趙さん等、迫害を受けた法輪功学習者たちも国連の外で温家宝に対して、法輪功への迫害停止を訴えた。

 
(記者・徐竹思、翻訳/編集・余靜)


 (08/09/27 09:06)  





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