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木箸制作中の竹田さん(大紀元)

こんなお箸でご飯が食べたい!=江戸木箸職人・竹田勝彦さんに聞く

 【大紀元日本9月30日】英語名はチョップ・スティックで一括りにされてしまう東洋人の箸であるが、使われる民族によってずいぶん形状が異なっているようだ。

 朝鮮半島では金属製の細長い箸。長い棒状で先太の中国箸は、物干竿のように丸テーブルの向こうの皿までとどく。

 一方、日本の箸はというと、やや短めで先細の木箸が主である。

 日本の箸はなんといっても魚を食するときにその威力を発揮する。使いやすいばかりでなく、食べ終わりがきれいなのである。今が旬のサンマの塩焼きは、バットのような中国箸ではなく、やはり日本の木箸でいただくに限る。

 そのような日本の木箸の美と機能性を追及して止まない、江戸木箸職人の竹田勝彦さんにお話を伺った。

 竹田さんのお店・大黒屋は、東京の下町・東向島にある。店内には、縞黒檀や鉄木などの硬質材を削って作った見事な木箸の数々が並び、江戸箸らしい渋い色を放って「粋」を競っていた。

 「お箸というものをどう考えるかが大切なんですよ。つまめれば箸、ではなくて命の橋渡しをする専門の道具なんですから。誰でも使いまわすスプーンは食器ですが、お箸は自分専用のがあるでしょ。だから大切な道具だと私は思ってるんです。それに、人の手の感覚はそれぞれ違うので、靴を買うときと同様、きちんと手に合ったマイ箸を選んでほしいですね」

 20数年前から箸専門店を営んでいる竹田さんは、それ以前には食器のセールスをしていた。ところが、お客様が使いやすいお箸をどうしても自分で作りたいという一念から、箸職人になったという。それだけに、竹田さんの箸に対する思い入れは相当なものだ。

 「当店では折れた箸も修理しています。木を継ぎ足して、削り直しをするんですよ。お客さんが、最後まで長く使えるようにです。何年か前に欠陥マンションが社会問題になりましたが、あれはそこに住む人のことを全く考えていないからです。私は、使う人のために本当に良いものを作りたいんです」

 すぐれた技能者に贈られる東京マイスターの称号をもつ江戸木箸職人・竹田勝彦さんの、箸にかける職人魂はますます盛んのようだ。
マイ箸はどれにしようかしら(大紀元)
江戸木箸のいろいろ(竹田勝彦さん提供)
江戸木箸のかたち(竹田勝彦さん提供)
箸置きがいらない箸(大紀元)
東京墨田区の大黒屋さん(大紀元)


 

 竹田勝彦さんのお店

 (有)大黒屋

 所在地: 東京都墨田区東向島2-3-6

 電話: 03-3611-0163

 FAX: 03-3611-0180

 
(取材撮影・任子慧、文・牧)


 (08/09/30 00:41)  





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