【大紀元日本9月17日】中国水利水電化学研究院水資源研究所所長・王浩氏は12日に開かれた広東省政協常務委員会の席上で、水質安全の問題について指摘した。昨年、広東省の都市飲用水の水源が水質基準をクリアした率はわずか32・5%で、さらに県レベルの都市飲用水水源地の合格率は30%にも満たない。これは全国で最下位であったと述べ、広東省が直面している最大の環境問題は水質安全であり、現在、広東省の水汚染状況は非常に深刻なレベルであるという。
南方都市報によると、王氏は広東省用水の水源は比較的単一で主に地表水だと述べている。都市の中で、河川から供給される水は88%を占め、ダムからの供給はわずか12%だ。しかし、河川の水質状況には不安があり、珠江デルタの水質は最もレベルが低く、昨年の調査で河川の半数近い区間が汚染されていることが明らかになっている。河流水機能区の基準値達成率は低く、特に粤西、北江、珠江デルタ地区が低い。各種機能区中、都市飲用水源区の基準達成率はわずか32・5%である。
王氏は、珠江デルタの水質汚染はすでに都市と農村住民の飲用水の安全に対して脅威となっていると話している。2005年、全国都市で行われた飲用水水源地調査で、広東省全市で水源地として基準を満たしたのは56%、同省県レベルの飲用水水源地の水質合格率は30%にも満たず、全国最下位であった。また、2007年の調査結果も2005年とあまり変わらない。
現在、広東省で河川の汚染は拡大しており、大部分の都市の河川流域やため池などの水質汚染がひどく、一部の流域区間の水質は最低基準を下回り、住民の生活に影響をおよぼしている。
開発地区から未開発地区への産業移転に伴い汚染処理が滞り、広東省の水質汚染は拡大する傾向にある。同省の汚水集中処理率はわずか40%で全国平均よりも低い。産業の中でも電気メッキ、製革、プリント、化学工業、セメントなどの水質汚染企業が広く分布しているためだ。
王氏は、広東省の東西沿海及び下流地区への産業移転ついて計画を見直すべきで、大規模な転居と産業の地方移転を安易にすべきではないと述べている。産業移転が汚染移転を伴えば、住民の健康に影響を及ぼし、上流の汚染と生態破壊を経て、珠江デルタの「鳥籠(社会主義民主の意)」から「危籠(危険な籠)」と「空籠(空っぽの籠)」に変えてしまうとし、産業移転については慎重に取り組むべきであるとしている。
(翻訳・坂本)
(08/09/17 12:43)
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