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あせも治療クリームで、乳児に子宮出血の生理現象=中国湖南省

 【大紀元日本10月21日】中国で乳児にあせも・ただれを防ぐベビー用クリームを使用した後、子宮から出血する被害がこのほど明らかにされた。問題のベビーパウダーの名は「苗嶺潔膚霜」、その主要成分は漢方薬とされているのが、実際には強力ホルモン剤プロピオン酸クロベタゾールを大量に含有している。幼児が長期に使用すると、大腿骨頭壊死などの病気を患うリスクが高い。

 湖南省の地元紙「瀟湘晨報」によると、梁紅岩さんの娘・晶晶ちゃんは今年2月23日に生まれたばかり。頻繁にあせもが出るため、医者から上記の「苗嶺潔膚霜」を勧められた。この日夜に塗った後、翌日、晶晶ちゃんのあせもが全部消えた。数日後、また発疹したが、患部にすこし塗るとまたもやすぐに直った。その著しい治療効果から、梁さんはほかの親にも勧めた。

 しかし、異変はすぐに現れた。「8月28日午後6時ごろ、娘のオムツを取り替えるときに、血痕を見つけた。オムツを替えた後も、すぐに再び血痕を発見した」と梁さんは語った。

 翌日、梁さんは娘を病院に連れて診査を受けた。B超音波検査の結果、「子宮内部で深さ3.8mmの出血部位を発見」と診断された。生まれたばかりの赤ちゃんに生理という発育現象が現れたのだ。このことに、梁さんはショックのあまり言葉を失った。医者は、大量なホルモン剤を摂取したことにより、この種の「偽生理」の現象を起こした可能性が高い、と判断した。

 梁さんによると、娘には合わせて7瓶分の「苗嶺潔膚霜」を塗った。瓶の説明書きには、中国当局の製造許可のナンバーが書かれている。商品説明書には、「主要成分は『五倍子、拳参、皀角刺など25品目の天然野生薬草」と書いている。メーカーは「黔東南州苗嶺苗族医薬技術有限公司」と記している。記者が公開されている代表電話にかけても、応対に出る人はいない。

 現地メディア記者の調べによると、鄭州市の多くの正規登録の薬局でも、同メーカーが製造した同シリーズの製品が販売されている。その大半は、当局の製造許可のナンバーを記している。

 記者からの問い合わせに対し、湖北省「環境衛生監測所」の職員は、「そのナンバーは偽造したもの」と答えた。

 現地の政府機構「工商局」に問い合わせた結果、1人の職員は、「2006年4月に同製品をサンプル検査し、複数のホルモン剤を検出した。子供の使用は避けるべきだ」と答えた。

 医学専門家によると、プロピオン酸クロベタゾールは強力のホルモン剤であり、ステロイド系抗炎症薬デキサメタゾンの500-600倍の効力がある。 その種の薬物を使用すると、局部の神経を麻痺でき、かゆみ止めの作用がある。しかし、長期に使用すると皮膚は変質、ひいては壊死してしまう。また、大腿骨頭壊死などの病を患う危険性が高い。

 河南省「中医薬研究院」の主任医師・徐立然さんは、「特定の疾患に関して、ホルモン剤は漢方薬に比べて著しい治療効果があるため、多くのメーカーは漢方薬と宣伝しながら、製品にホルモン剤や、抗生物質を投与している。消毒用品、保健用品業界では日常茶飯事である」と話した。

 地元記者はインターネットで同メーカーの責任者・張永旺氏の電話番号を入手し、電話したところ、相手から、「お前がこのことを報道したら、10万元(約15万円)で殺し屋を雇い、お前を狙わせる。10万元でお前の片足が買える」と恐喝した。

 
(翻訳編集・叶子)


 (08/10/21 06:32)  





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