【大紀元日本10月9日】ドイツメディアの報道によると、中国当局の人権弾圧を擁護する発言をしたドイツ政府系メディア「ドイチェ・ベレ」の中国語報道部の張丹紅氏が副部長を解任された。同氏は今後、編集者として同局に留まる。
張丹紅氏(42)は80年代末北京大学(ドイツ語専攻)を卒業後、ドイツに留学。その後「ドイツの声」放送局に入社、中国語報道部の記者・編集者として勤め、副部長にまで昇進した。これまで、チベット弾圧について、中国共産党はチベット文化への保護に重大な貢献をしているなどと発言。北京五輪前、張丹紅氏は北京五輪直前には「中国共産党は『世界人権宣言』第三条の実現に「世界のいかなる政治勢力よりも多大の貢献を捧げた」とコメント。五輪期間中にチベットと法輪功のサイトへのインターネット封鎖が解除されないことについては「ドイツでも児童ポルノと極右翼のサイトは見られない」と語った。
これら一連の発言はドイツ政界とメディアから強い非難を招き、「『ドイチェ・ベレ』の職務に相応しくない」「中国共産党への賛美」との見方が続発。「ドイチェ・ベレ」は8月22日、張丹紅氏に期限付きで司会降板の処分を下した。
一方、同国の「連邦共和国作家連盟」の作家59人が連名で、ドイツ連邦議会に公開状を提出し、同政府系ラジオ局の過去5年間の中国語報道番組を審査するなどを要求した。公開状では、「中国共産党の党員が『ドイチェ・ベレ』に在職していないか、また、その職員は記者の職業倫理に反して、中国共産党と不正につながっているのではないか」と疑問を提起している。
これに対して、「ドイチェ・ベレ」のアンスジャル社長は、同公開状に関するコメントを拒否。
今回、張丹紅が副部長を解任されたのは、このような強い抗議のためとも考えられている。
「連邦共和国作家連盟」は1992年に設立。会員は60名。ノーベル文学賞を受賞したハンガリーの作家 ケルテース・イムレ氏など多くの有名作家が今回の公開状に署名した。
一方、中国当局の官製メディア新華社は、今回の解任に関して「ドイツ政界とメディアによる張丹紅氏への批判は、かつてのナチの異議者への対応を連想させる」「ドイツ社会での中国を支持する言論への抑圧であり、言論の自由の破壊」として、張氏を愛国の英雄と讃えている。
(翻訳編集・叶子)
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