【大紀元日本12月17日】インド国家犯罪統計局最新のデータによれば、凶作による減収で困窮したことが原因で2007年、インドでは農民の自殺者が1万6632人にのぼったという。
国家犯罪統計局(National CrimeRecords Bureau of India)ネット上の最新データによると、インド農民の自殺傾向が明らかであり、政府が1年半前に宣言した12億5千万米ドルの農民の危機を緩和させる対策も効果がないようだ。
インドのシン首相は2006年7月中、農民の自殺が最も多い綿花の主要産地マハーラーシュトラ州を視察で巡り、さらにその翌年7月危機緩和策を打ち出した。農民に対する公営銀行の貸付利息の減免を含む灌漑建設特別貸付の提供、農家の牧畜コスト補助などを提供している。
統計数によると、マハーラーシュトラ州の2007年自殺者は4238人。わずかだが2006年の4453人を下回っている。また1997年から2007年までのインドの農民自殺者はのべ18万2936人、うち1997年から2001年の間の年間平均自殺者数は1万5747人、2002年から2007年は1万7366人と増加している。
インド非政府組織“全国社会観察連盟(National Social Watch Coalition)”研究員Santosh Kumar Patra氏は、作物の凶作で減収となり生活に困窮することが農民の自殺する主要原因と話している。同氏は、農民の生活は貸付に大きく頼る生活をしているが、近年の肥料や農薬のコスト高騰、また天災続きにより作物の出来が悪く農産品の価格が下がり収益がコストを下回ったため借金を返せなくなり、借金の上にさらに借金をした結果、生活のプレッシャーに日増しに気力を失い、思い悩み、自殺により苦しみから抜け出そうとしている、と話している。
また同氏はインド信徒が輪廻転生を信仰しており、知識の少ない農民が自殺することが今生の苦しみから解脱する唯一の早い道という考えをもたらしていると指摘した。
少し前にマハーラーシュトラ州政府水利計画主管の地方財政職員が話した内容では、農民が借金するのは肥料や農薬のためだけではない、娘の嫁入り道具や個人的な浪費もあるという。この他にも農家は水土保持、やせた土地での密集農作を実施しているなどの農地と作物栽培管理の方式をとっており、作物の凶作の大部分の責任を負担することになっているという。
インドの人口はおよそ11億5千万人、うち農業人口は72%を占めている。
(翻訳・坂本)
(08/12/17 06:48)
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