【中国食品問題】政府発表「食品合格率90%超」に疑問の声

【大紀元日本11月19日】12日、第9回中国食品安全年度大会で、中国食品安全検査の合格率は90%以上であることが発表された。しかし、中国の各メディアで報道されたこの発表は、多くのネットユーザーから批判され疑問視されている。

中新網12日付けの報道によると、第9回中国食品安全年度大会の席で中国国家品質検査総局・蒲長城副局長は、中国食品安全監督抜き取り検査の合格率が90%以上を維持し、輸出食品の国外検査合格率も90%以上であると発表。

蒲副局長は、中国からの輸出食品は、EUや日本などで検査合格率90%以上を維持しており、全体的なレベルも安定し向上していると述べた。また現在、食品生産許可証を取得している食品メーカーの数が全国12万社以上に上ることを示し、これらのメーカーに対して、当面、信頼性の構築と業界の自己規制を強化すべきであると注意を促した。

一方、蒲副局長は「安全な食品は生産で生み出されるもので、検査で生み出されるものではない」と発言し、検査当局の責任を棚に上げた。

この発表が翌日、メディア各社に転載されると、インターネットの掲示板やコメント欄で、ネットユーザーの熱い議論が引き起こされた。ユーザーらは、「食べた人がその場で死ななければ合格なわけだ」、「合格の文字の前に“不”を入れ忘れている」、「全国の人民は、90%不合格が事実だと信じている」などの書き込みが見られた。また、網易ではサイトにこのニュースを転載した後、1日に11万人を超えるユーザーが討論に参加し、700件あまりの書き込みがあったという。

フリージャーナリストの王石川氏の燕趙都市網への投稿では、この(合格率の)データはネットユーザーには受け入れがたいと指摘する。多くのユーザーが個人的に体験したことと大きくかけ離れているからだという。「ここ数年来の有毒粉ミルク痩肉精(塩酸クレンブテロール)、地溝油(下水油)、彩色饅頭(売れ残りマントウを着色)などの悪質な食品安全事件が証明しているように、信頼性の欠如、道徳の滑落はすでにこれほど深刻な状況に達している。このような状況下での90%の合格率は、全くの予想外である」

文章は、まず抜き取り対象への疑問を投げかけている。あるネットユーザーは、調査対象は幹部への特別提供食品だろう、と嘲笑した。また、中国で毎年生産される食品は数が非常に多く、数量化は難しい。抜き取り検査の割合はどれくらいなのか、そもそも本当に抜き取り検査は行われたのか、その検査は有効なのか、という疑問が次々と投じられた。

さらに、食品安全の合格を判断する基準は何かという角度からも論じられた。中国の国家基準はあまりにもいい加減で、国際基準と同列させて論じることは不適切。高い基準をクリアした食品こそ本当の安全食品。さもなければ、被害を被るのはやはり民衆。こういった議論の展開が見受けられた。

(翻訳編集・坂本)