■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/02/html/d26870.html



2月3日、河南省鄭州西郊の西流湖が完全に枯れた。湖底にはひび割れが入り、死んだタニシや蛙が至る所に見られる(大紀元資料)

中国で大干ばつ、小麦43%に被害

 【大紀元日本2月7日】数十年に一度の干ばつが中国大陸を襲い、河北省、山西省、河南省、安徽省、湖北省、陝西省などでは特に深刻な状況だという。この干ばつで全国の43%に近い冬小麦の収穫に影響が出ている。

 昨年11月、冬小麦の芽が出て以来、華北、黄準、西北、江準などの地域では3カ月以上も十分な雨が降らず、降水量は昨年同時期と比べ7割から9割減少している。一部地区の降水量は史上最高を突破あるいはそれに近い数値となっているという。また、北方麦栽培区では滅多にない秋冬連続した干ばつに見舞われ、現在、華北、黄準、西北、江準などの地域は慢性的な中・重度の干ばつ、一部地区では非常に深刻な状態が続く。

 農業部の農業状況の指示によると、2月2日から河南省、安徽省、山東省、河北省、山西省、甘粛省、陝西省など小麦の主要生産地で1・41億畝(ムー:1畝は6・667アール)の被害が出ており、昨年同時期に比べ1・32億畝も被害面積が増加している。これは全国の冬小麦43%が干ばつにより被害を受けたことを意味する。

 また主要生産省農業部門の調査によると、長期間にわたり効果的な降雨が無く、加えて風が強い天候で土壌から水分が失われたことから北方の小麦生産区では広い範囲で3cmから10cmの深さの土壌が乾燥し、干ばつが持続的に広がっている状況だという。

 これと同時に昨年12月初め以来、寒気の活動が活発化し、広範囲にわたり気温が低下する現象が現れた。特に今年1月20日から25日までは中国の大部分の地区が寒波に見舞われ、気温が8度から12度、局地的には17度から20度も低下し、干ばつの影響に拍車をかけている。

 *陝西省

 昨年11月中旬以来、陝西省の大部分の地区では連続80日間も降雨がなく、干ばつの被害が拡がり続けている。現在、全省9市の干ばつ被害は耕地面積の33・8%を占める1千149万畝に達し、57・6%の作物に被害が出ているという。

 *河南省

 河南省は中国の主要穀物生産地区である。同省気象局専門家によると、昨年11月下旬以来、全省平均降水量はわずか2・2ミリ。例年同時期の1%にも満たない数値で1961年以来最低の数値となった。全省の農作物被害面積は大きく深刻なうえ、干ばつ期間も長く史上まれに見る状態であるという。

 異常気象のため河南省では干ばつが拡大し続け、深刻さも増している。同省の被害面積は4519畝に達し、これは全耕地面積の63・1%を占めている。

 *山西省

 昨年10月以来、同省でも降水量が極端に少なく、現在全省の干ばつ面積は3274・4畝を超えている。中でも農作物の干ばつ面積は818・45万畝でこれは冬小麦耕地面積の78%に当たり、230万畝は特に深刻な状況。完全に水のない面積は2千455・95畝。一部地区では井戸や泉などが干上がり、飲用水供給の機能を失っている。このため106万人、19万頭の家畜の飲用水確保の問題が現れた。

 *安徽省

 昨年10月下旬以来、安徽省各地でははっきりとした降水がなく、特に深刻な準北中西部ではすでに90日以上も雨が降っていない。累計降水量は例年同時期に比べ80%近く少ない。

 小麦生産地区の毫州、阜陽、蚌埠など9市の民政局最新の報告によれば、すでに39県(市、区)が被害を受け、被害人口は1千286・6万人、農作物の被害面積は136万ヘクタール以上におよび、中でも60万ヘクタール以上が深刻な被害を受け3万ヘクタール近くの収穫が望めなくなった。

 安徽省気象台は最近、干ばつの赤色警報を発令。2月1日から8日まで、全省の総合的な干ばつ指数は非常に高くなり、準河以北の地区では60%以上の農作物に被害が及ぶと予測している。
2月3日、河南省鄭州西郊の西流湖が完全に枯れた。湖底にはひび割れが入り、死んだタニシや蛙が至る所に見られる(大紀元資料)
2月3日、河南省湯陰県で撮影された干上がった溜め池(大紀元資料室) 


 
(翻訳編集・坂本)