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チベット弾圧314事件1周年:チベット族政府職員が連行され、西蔵大学には武装警察が駐留

 【大紀元日本3月18日】チベット弾圧3・14事件1周年の際、中国四川省、青海省などのチベット地区ではチベット人が抗議のビラを配り公安に逮捕されている。16日、青海省貴南県森多郷政府職員が、あるチベット族政府幹部が公安に連行されたと証言した。さらにチベット大学事務局職員の証言によると武装警察がチベット族の学生を監視するため校内に駐留しているという。ラジオ自由アジア(RFA)が伝えた。

 3・14事件1周年に際し、中国関連当局は強大な武装兵力を動員しチベット人を管理・抑制しているが、一部チベット人は武力を恐れず、依然として抗議活動を行っている。インド・ダラムサラのチベット人権民主情報センター・スポークスマン江白木浪氏は16日月曜、大紀元に対し、青海省東北部に位置する海南チベット族自治州貴南県の情勢が厳しく、現地のチベット人政府職員・扎西頓珠さんが先週木曜に逮捕されたと伝えた。「現在、貴南県の辺りは非常に厳しい情勢となっており、12日木曜には扎西頓珠さんというチベット族政府職員が政治事件に関与したため連行された。逮捕時、公安局は彼の家にあったパソコン、携帯電話をすべて没収した」

 我々が現地政府に電話をかけたところ、電話をとった職員は扎西頓珠さんが数日前公安に連れ去られたと証言したが、詳細について情報を得ることはできなかった。

 記者:森多郷政府ですか。

 職員:はい、そうです。

 記者:お尋ねしますが、扎西頓珠さんはいつ連行されたのですか。

 職員:札西頓珠さんですね、お待ちください。

 記者:はい。

 別の職員:もしもし

 記者:札西頓珠さんの状況を教えて下さい。

 別の職員:どの方面ですか。

 記者:彼は何か法律に触れることをして家から連行されたのでしょう。

 職員:当日、郷の派出所が行ったことなので、その事はよく分からない。派出所の職員がおそらくどこかへ連れていったのでしょう。私も良く分かりません。

 記者:何曜日ですか。

 職員:土曜日です。その時いなかったのでよく分かりません。

 記者:その時何人連行したのですか。

 職員:それは分かりません。

 ノルウェー・チベットの声(VOT)の15日報道によると、札西頓珠さんは27歳。先日政治関連の罪の嫌疑により自宅で逮捕された。公安はさらに彼のパソコンや携帯電話などの通信機器を没収。現在、彼は貴南県公安局看守所に監禁されている。

 早期報道で我々は、貴南県県庁所在地が戒厳状態に近い状態であり、当局は外省からの車両の進入を禁止していることを伝えている。

 また、チベットの首府ラサでは当局の管理・制限強化が続いている。江白木浪氏は、チベット人を押さえつけるためラサの多くの政府部門が武装警察の派遣を増員していると話している。「ラサも非常に緊張しており、昨日(15日)夜間はずっと戒厳令が敷かれ至る所に公安がいた。我々が受け取った知らせでは、ラサのパルコル(八廓街)或いはチベット人が多く集まる地域には武装警察あるいは公安が配備され、さらに私服警官まで送り込まれているという。多くの政府部門には武装警官あるいは暴動防止部隊が待機しているそうだ」

 調査によると、当局は政府部門に対する武装警察増員以外にもチベット人が集まるチベット大学にも武装警察を駐留させている。更に記者は同大学の職員との会話の中から、武装警察の主要任務が学校側に協力し、チベット人大学生を管理することだと知った。

 記者:この2,3日ラサ旅行には適さないのですね。

 職員:そうです。

 記者:いつなら良いのですか。

 職員:あと1ヶ月後ですね。

 記者:聞くところによるとあなた方の学校にも武装警察が駐留しているそうですね。

 職員:そうです。私たちは、、、学校の人達を見て(管理して)います。

 記者:学校内のチベット人を見ているのでしょう。

 職員:そうです。

 記者:あなた方の学校のチベット人は今、どんな気分でしょう。

 江白木浪氏は最近のある時期、各チベット地区においてチベット人による抗議行動が行われ、彼らの多くが逮捕されたと話す。「我々は今、非常に多くのチベット人や寺院の僧侶たちが連れて行かれたという知らせを受け取っている。青海省、四川省甘孜(カンゼ)やラサ市の多くのチベット人が連行されているのだ」

 VOTによると先週11日から14日まで、青海省と四川省甘孜県(カンゼ)ではチベット人がスローガンやビラを配るなど抗議活動を行ったという。14日には甘孜県托壩郷の達瓦次仁さん(25)、頓珠さん(26)と洛桑欧珠さん(26)が県庁所在地で大量のビラを撒き、「ダライラマ万歳」、「フリーチベット」などのスローガンを叫んだため公安に逮捕された。

 この他、中国国務院総理・温家宝は先週13日、国内外記者会見においてダライラマとの接触と協議の継続を希望した。これに対しチベット亡命政府内閣主席部長・桑東仁波切が翌日、これを歓迎すると伝えた。また、ダライラマが中華人民共和国から離脱することを求めることはあり得ないと多くの場で何度も言明しているとも述べている。しかし温家宝総理はダライラマが離脱を求める事は事実とはほど遠く、国際社会はこの事実を非常にはっきりとわかっており、さらに明らかにしなければならないことはないと指摘している。

 
(翻訳編集・坂本)


 (09/03/18 10:53)  





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