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米国科学者、記憶を制御する薬品を開発

 【大紀元日本4月15日】米国で、大脳の記憶形成に重要な役割を果たすPKMzetaという物質の働きを妨げる(すなわち、記憶を消せる)ZIPという薬品の実験が進められているという。研究が進めば、ストレスや不愉快な記憶を消せる薬も開発されるかもしれない。また、記憶を増強させる働きを利用し認知症治療に効果が期待されている。

 この研究を行っているのは、ニューヨーク州立大学ダウンステイト医学センターのスコット先生教授が率いる研究チーム。最近では、ZIPをネズミの空間と行動記憶をコントロールする大脳の部分に投与して、ネズミがこれまでにつけた習慣を忘れさせることに成功した。

 この実験に使われたネズミはこれまでに長期の訓練を経て、住み着いた巣の中で、電撃を避ける習慣を完全に覚えた。その巣から1ヶ月以上離れた後も戻ったらすぐに過去の習慣を思い出した。

 しかし、脳にZIPを注射してから、これらのネズミは、過去に身に付いたこの習慣を完全に忘れ去った。

 現時点において、この実験はネズミで成功しただけだが、同様な実験は人類にも同じ結果が得られるはずであると科学者は見ている。

 スコット氏によると、この実験の研究成果は非常に高いという。例えば、麻薬中毒患者に麻薬への嗜好を忘れさせることができるかもしれない。一方、PKMzetaの記憶を増強する働きを利用し、痴呆症の治療に適用することも考えられている。

 現在、神経の科学研究が急ピッチーに進めている。米国国家保健院(NTH)が去年年間、52億ドルを脳の研究プロジェクトに費やし、総予算の2割を占めた。多くの個人ファンドも積極的にこの分野の研究に投資している。

                 
(記者・鄧振梁、翻訳編集・叶子)

 (09/04/15 05:33)  





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