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チベット人女性作家、中国当局の宣伝はチベットを貶めている

 【大紀元日本4月5日】チベット人女性作家唯色氏(43)はこのほど、中国当局が宣伝しているチベットの歴史に疑問を呈し、「占領前のチベット」を故意に貶めていると指摘した。

 チベット占領50周年となる本年、中国当局はチベットの精神的指導者ダライラマと、「占領前のチベット」への批判宣伝を強めている。それについて、中国国内のチベット人の作家・唯色氏は、当局のメディアの報道と評論は占領前のチベットを妖怪化宣伝している、と指摘した。

 中国当局は、占領前のチベットを「野蛮で政治と宗教が一体化する封建農奴制度」と定めている。これまでの当局のチベットに関する展覧会で、欠かさず展示されてきたのは、占領前のチベット当局者が使用していたとされる拷問の道具である。

 唯色氏は、「占領前のチベットの制度は完璧ではない、良くない面もあったはずだ。しかし、極悪ではない、特別に良くない制度ではない。中国当局が描いている『人間地獄』ではない。当時のチベット人は貴族や、幹部を含めて皆仏教を信仰している。中国当局が宣伝しているほどの恐ろしさではない」と語った。

 上記の発言をする唯色氏だが、その両親は中国共産党党員で高級幹部である。父親はラサ軍部分区副司令官、母親はチベット自治区政法委員会の元幹部。

 唯色氏は、「私は幼少時から、(中共の)チベット農奴の悲惨な生活ぶりを描く映画を観ながら、その種の教育を受けて育った。長い間、これらはすべて真実であると固く信じていた。しかし、自己判断能力を有してから、心に多くの疑問が生じた。それにより調査、思考を進めていくうち、真相は中共が宣伝しているのとは違うことを発見した。そのときから自分は騙されていると気づいた」と話した。

 占領前のチベットの監獄と拷問について、唯色氏は以下の自分の認識を示した。

 「当時のチベットでは、ラサ市に二つの監獄があり、非常に小さい規模でした。囚人は20数人しかいませんでした。しかも、彼らへの管理は非常に寛大でした。毎日、監獄の外に出て物乞いするのが許され、正月には自宅に帰って家族と団欒することもできた(中略)。ダライラマ13世の時期、チベットは全世界で最も早く死刑を廃止した国の一つなのです…」。

 チベット人が中国当局の占領に反抗する原因について、唯色氏は最近、チベットに隣接する青海省ラジャ寺の1人の僧侶が中共の警官の取調べを受ける期間中に黄河に飛込み自殺事件を言及し、かつての取材事案をも挙げた。それによると、2007年、同氏は上記のラジャ寺に訪れ、ある年配の僧侶を取材した。その僧侶の証言によると、同寺には元々2千5百人あまりの僧侶がいた。1958年、中国当局がチベットを侵攻した際に、8百人以上の僧侶は砂漠に送られ、岩塩を採掘する強制労働を強いられた、最後に生きて地元に戻れたのは百人あまりしかいなった。文化大革命のときも、この僧侶の弟が過酷な取り調べなどを受け、最後に黄河に飛び込み自殺した。

 同氏は1988年7月、成都西南民族学院卒業後、新聞社の記者などを経て、1999年チベットに帰還、ラサ市の「チベット文学」という雑誌の編集者を務めた。2003年1月、その散文集「チベット筆記」が中国国内の花城出版社に出版されたが、数ヶ月後に、中国当局に発行禁止を命じられた。その後、同氏は中国当局の思想教育を拒否して、陳謝を断ったため、懲戒免職された。以来、中国国内でフリーライターとして活躍している。

 中国当局がチベット占領を正当化する一つの根拠として、チベットの農奴を解放したと主張している。それについて、インド・ダラムサラのチベット亡命政府のペマ・ギャルポ氏は、占領前のチベットの大半は「農奴制」が可能な土地ではなく、大半が遊牧生活を行っていたと説明し、その主張が根底から事実と背反していると反論した。

 (翻訳編集・叶子)

 http://www.secretchina.com/news/286077.html

 (09/04/05 22:22)  





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