THE EPOCH TIMES

「迫害を停止し、わが家族を返せ」=法輪功学習者を救う会が記者会見

2009年04月26日 14時14分
 【大紀元日本4月26日】中国で10年にも及ぶ迫害を受けている法輪功学習者を救うグローバル救援の会(日本支部代表・萬英傑)による記者会見が4月24日、東京・有楽町の外国人記者クラブで開かれ、四人の親族が国際社会による救援を呼びかけた。今なお続く弾圧の悲惨さは、記者らの注目を集めた。

 法輪功という気功を学ぶ人々に対する迫害が中国で始まったのは、10年前の1999年7月20日とされているが、実際には、その数年間から当局の監視や出版物の禁止などが行われていた。弾圧はすでに始まっていたのである。

 同年4月25日には、当局の圧力で拘束された学習者の救援や関連出版物の禁止の撤回などを求める学習者ら1万人が、陳情局に参集したが、あくまで平和的かつ理性的な陳情であった。

 中国当局は、参集した学習者を中南海を「包囲」するように誘導し、学習者があと数時間長くその場にいれば、人民解放軍の出動を要請し、「第二の天安門虐殺」が展開されていた可能性が高かったことが、当時、陳情に参加していた人々の証言からわかっている。

 「法輪功学習者を救うグローバル救援の会」は、2002年に米国で設立され、非営利団体として16カ国に支部があり、世界規模で拘束され、拷問されている学習者の救出活動にあたっている。

 日本では2001年、中国で監禁されていた金子容子さんの救出を北海道から福岡まで歩いて呼びかける「SOS活動」を行った。また、昨年、迫害停止を求める「世界100万人署名」にも参加した。救出活動の結果、全世界で100人以上が救出された。

 現在、数十万人の法輪功学習者が中国で不当に監禁され、残酷な拷問や洗脳を受けている。同会の調査では、5562人の学習者が拷問により死亡している。身元が判明しているのは、そのうち3259人(2009年4月現在)だが、連座制で当局の追求が家族や友人などに及ぶことから、身元を明かさずに、文字通り闇に葬り去られる学習者の数は計り知れないという。

 日本では、これまでに47人の学習者が中国国内で監禁された体験を持つ。かつて日本に在住していた学習者4人が現在もなお監禁されているという。

 証言の前に、スライドやビデオなどで、法輪功が中国大陸で多くの人々に支持された

 経緯や、弾圧に至った背景などが紹介された。中国では、一般刑事犯を収容する施設のほかに、労働教養所(強制労働により思想改造を行う)などの特殊施設に、十万人以上が常時収容されており、法輪功学習者も多く含まれている。

 最初の証言者・虞佳さん(43)は、中国では清華大学の講師を務めていた。弟の虞超さん(37)=清華大学卒のエンジニア=とその妻・褚彤さん(39)=清華大学講師=の二人は、2002年8月13日午後6時ごろ、北京市街で警察に殴打・連行され、強制的に労働教養所に収容された。

 虞超さんが絶食で不当監禁に抗議すると、さらに酷く殴られ、大の字に板に固定され、連続5ヶ月以上にもわたり、拷問を受け、筋肉が収縮した。04年4月22日、正式な裁判もされずに、不当にも有期懲役9年の判決を受け、また、妻の褚彤さんも不当にも11年の判決を受け、監獄に収容された。

 夫妻の息子・虞虎虎くん(11)は、褚彤さんの両親が面倒を見ているが、70歳の病体を押して生活費を稼ぎ、養育している。

 次に、日本国籍を取得した榑林光弘さん(会社員)が、かつて日本に留学していた弟の解運歓さんが受けている迫害について証言した。榑林さんの家族や親族のうち、6人が法輪功を修煉しているが、中国にいる5人が迫害を受けている。四番目の弟の解運歓さんは、1999年、33歳の時に日本に留学したが、翌年2月に法輪功への迫害停止を訴えるため北京に陳情したところ、2001年3月、北京の国安局に拘束され、虐待を受けた。2002年8月末、「中国の法律を無視し、法輪功のビラ原稿を90枚作成し、1400枚印刷した」という事実無根の罪で、懲役10年の判決を受け、現在、黒竜江省の監獄で毎日十数時間の工場労働を強いられている。
在日当時の解運歓さん=2000年2月1日に撮影=(榑林さん提供)



 元笹川医学奨学金研修生として来日し、後に日本国籍を取得した呉麗麗さんが証言。姉・呉暁華さん(56)=大学教師=は、1995年10月より法輪功を修煉し、弾圧が始まって以来、約20回も不当に逮捕されている。数回の労働教養を受けたが、最も長いのは2年以上に及び、現在は、安徽省合肥市精神病院に強制入院させられた。そこでの拷問は、大の字に縛り付けられ、電気ショックを与えられた。薬物などを投与され、面会した親族によると、白髪になり、老人のようになっていたという。

 呉麗麗さんは、その拷問の凄まじさを、迫害前と後の姉の写真を手にし紹介、涙ながらに早期の救援を訴えた。
迫害を受け、無残な姿になった姉の写真を示す呉麗麗さん(大紀元)


凄まじい暴力・虐待を受け、生命の危険にさらされている呉暁華さん(呉麗麗さん提供)



 最後に、留学生の張延基さん(30)が、迫害で死亡した従兄・張延超さん(享年31)について証言した。黒竜江省に在住していた延超さんは2000年11月13日、迫害停止を求めて北京に陳情したが、拘束され、36日間拘禁され、不当に罰金を科された。

 2002年3月28日午前、派出所の警官が延超さんを連行し、金を要求したが、それを拒否すると、電撃棒で、1時間あまり虐待した。同日午後、刑務所に移送され拘禁。4日後、拷問により体中が傷だらけになり、左足が切断された。

 同年4月1日、ハルビン市のある秘密の牢獄(四十数種類の拷問道具がある)で、さらに拷問を受け、瀕死状態になり、同月27日、延超さんが絶食により死亡したという知らせを親族が受けた。警察側は、証拠隠滅のために火葬同意書の署名を遺族に迫った。
迫害で死亡した張延超さん(張延輝さん提供)



 萬代表によると、同会は、今後、日本全国で記者会見や迫害の実態を知らせる写真展などを行い、署名活動などを展開していく。

 
(記者・佐藤)


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