【大紀元日本6月7日】最近のある研究でグリーンランドの氷河の溶けるスピードが加速し続けていることが指摘され、今世紀内に北米大西洋沿岸の都市の海面が12cmから20cm上昇すると見られている。専門家はその後に引き起こされる洪水などが止まらず、生物環境が破壊や気候変動の影響を受けることを危惧している。
今年3月に出版されたネイチャー誌によると、温暖化で海水温度が上昇、海流がこれにより変化する可能性があり、北米東北部沿岸の海面が約20cm上昇すると考えられている。先ごろ日本の研究報告で溶解が加速しているグリーンランド氷河からさらに多くの淡水が大西洋に流れ込んでおり、海流の変化が進み同水域では海面上が10cmから30cm上昇すると発表されているという。つまり、北米の大西洋沿岸都市では海面が30cmから50cm上昇することを意味している。
*海面上昇は一連の影響をもたらす
米国大気研究所(NCAR)の科学者・胡氏はロイター紙に対し、海面上昇は多方面にわたり重大な影響をもたらすと伝えている。
最初に影響を受けるのは米ニューヨーク、ボストン、カナダのハリファクスなどであり、洪水の氾濫に見舞われ、排水系統が逆流した海水により破壊され非常に深刻な水害の影響を受けることになる。
さらに海洋生物の環境もこれに伴う破壊を免れる術はない。台湾環境情報センター(Taiwan Environmental Information Center)のサイト2006年の外電報道を引用し、現代化石燃料から排出された大気圏中の二酸化炭素は、「暁新世/始新世境界温暖化極大イベントPaleocene-Eocene Thermal Maximum (PETM)」に徐々に近づきつつある。化石記録によりPETM次期の地球温暖化の作りだす変遷範囲は広く、深海層を含む海洋生物が大量に死に、これにより陸地に住む哺乳動物も大移動している事が明らかだ。
暁新世/始新世の例は地球の気候、海底深層の海流と人類活動に対し長期的な影響をもたらすことを暗示している。
多くの危機感を持つ人々は人類が2004年に発表された映画『デイ・アフター・トゥモロー』のような存亡にかかわる重要な局面に直面しているのではないかと考えているようだ。
ストーリーは一万年前、地球が氷河期から暖かくなった当時、急激に溶解した氷河から大量の淡水が北大西洋に流れ込んだことにより北大西洋の海水濃度が低下。熱塩循環(thermohaline circulation)が停止し海洋における低緯度から高緯度への熱を運ぶ能力が低下することにより再び氷河期を招いた。Scientfic American 2004年7月号は、古代気候の記録にははっきりとした証拠が残っており、このような急速な溶解が確実に起きていることを伝えている。
*早めの準備で災害を減らす
人類の永続的な未来のため、温暖化の深刻な悪化を阻止することは政府と民衆の逃れられない使命である。
台湾の師範大学地球科学系・陳正達氏は行政院国家科学委員会(National Science Council)のサイトにおいて、政府の努力する政策方向を除いて例えばリサイクルエネルギーの開発、温室ガス排気量の限定、高消費エネルギー産業のモデルチェンジ、省エネ技術の上昇、自動車の総重量管制、ガソリン税の制定などエネルギーの使用を減らすことに人々は責任があり、徒歩、自転車、公共運輸系統の使用、エアコン使用を控え省エネ電球に換えるなど、実は一人ひとりに実行する機会がある。
(翻訳・坂本)
(09/06/07 09:30)
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