■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/06/html/d63040.html



漢方学から見る女性の不定愁訴

 【大紀元日本6月21日】倦怠感、片頭痛、便秘症、過敏性大腸症候群、月経前緊張症などの病症は、女性によく見られる不定愁訴の一部である。

 漢方医学の理論から見ると、これらの病症は、体内の気(エネルギー)の流れに乱れが生じた時に現れやすい。肝臓は気の流れを調節する作用があるため、肝臓の状態は、これらの不定愁訴に強く影響を与えているともいえる。

 肝臓が低下すると、胸焼け、腹部の膨満感、便秘と下痢の繰り返しなど消化器の不調が起りやすくなる。一方、肝臓に蓄えている血液の不足により、全身の痛み、特に腱、靭帯、筋膜などの痛みや目の疲れなどの症状が現れやすい。

 女性に多発する全身性の線維筋痛症候群(せんいきんつうしょうこうぐん)は、その圧痛点を押して診断する場合、圧痛点の部位は肝臓や脾臓のツボの位置に一致する場合がよく見られる。

 肝臓の気の流れが滞ると、血液の循環も悪くなる。それによって月経周期の乱れや、月経前と月経中の胸部、腹部の痛みが現れやすい。このような状態が長びくと、子宮筋腫などの原因ともなる。

 古代中国の医学では、肝臓は血液を蓄え、また魂の存在する場所であると考えられていた。肝臓の気血の状態は、魂(精神)の安定にも繋がり、睡眠にも影響する。肝臓の血液が充実すれば、視力もよくなり、周りの環境にも注意が行き届くようになる。

 肝臓の機能を良い状態に維持するためには、良質な睡眠を確保することが不可欠だ。特に、夜中の午前1時から3時の間は、肝臓の働きがピークに達する時間帯であるため、宵っ張りの生活習慣は改めた方がよい。もう一つ大事なのは、過度のストレスを避けること。漢方医学の観点からすると、精神と身体は一体である。肝臓は、人間の感情、特に「怒り」と密接な繋がりがあるため、短気、欲求不満、憤怒、嫉妬、うつ、絶望感などのネガティブな感情は、肝臓を著しく痛め、気の流れを低下させてしまう。従って、健康のために、まず自分の感情や精神をコントロールすることを心がけなければならない。