真夏に最適! 涼しい「ヒスイの服」=台湾企業が開発

【大紀元日本7月11日】台湾・花蓮県の華楙(ファマァウ)生化科技公司は6日、地元の名産品「翡翠(ヒスイ)」の繊維を利用した清涼衣料の開発に成功したと発表した。この服は着用者の暑さを和らげ、湿度を下げる働きがあるという。

同社の発表によると、開発された衣料の原料であるヒスイは石綿を除去してパウダー化し、抗菌・消臭素材を加えてナノテクノロジーによる特殊加工を施したという。ヒスイは髪の毛の300分の1のナノサイズで、熱を拡散する作用がある。

ヒスイの繊維で作られた衣服を着ると、皮膚の温度は1.2℃、湿度指数は19度下げることができるという。ヒスイはもともと冷たく、清涼感を与えるものだと華楙生化科技公司の社長補佐は話している。

同社の社長補佐によると、ヒスイ繊維の技術は多くの海外企業に注目されており、バレノ(BALENO)やエドウィン(EDWIN)などの有名メーカーはすでに利用しているという。同製品は他の製品より1.2~1.5倍高くなるが、大手のスポーツウェアメーカーとの契約も済ませたと話している。

台湾経済部(日本の経済産業省にあたる)中小企業開発計画(SBIR)からの助成金を受けている華楙生化科技公司は今回開発した製品について、2億台湾ドル(約6億円)以上の価値を生むと予測している。真夏には連日、気温が40℃ちかくまで上昇する台湾では、ヒスイの服はきっと歓迎されるだろう。

(翻訳編集・豊山)