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負傷した村民の一人

土地所有権めぐって流血事件、政府は金銭和解案を提案=中国、広西省

 【大紀元日本8月31日】土地の所有権問題をめぐって、広西省の盆山村で7月下旬、村民と現地政府関係者の間で流血事件が発生した。数10人の村民が凶器を持った男性100人あまりに暴行され、10数人が重傷を負い入院中。60代の村民一人は意識不明の重体。加害者は逮捕されておらず、現地政府は金銭による和解を提案しているもよう。

 同村は国有機構・欽州市林業局が所有する樹木栽培の農場と隣接している。

 村民の説明によると、1976年に同村は農場と協定を結び土地の境界線を定めた。しかし、その後、農場側が村民の土地に樹木を植えたため、村民は現地政府に調停を求めていた。進展の得られない状況の中、7月下旬の流血事件となった。

 村民は事件の一部始終について、次のように語っている。

 7月24日午前11時頃、農場の杨泽志・農場長が、手に凶器を持った100人以上の男を連れて村に現れ、境界線付近の村民の土

 に樹木を植えようとした。村民が阻止しようとしたが、男らに囲まれ10数分にわたる暴行を受けた。

 37人の村民が負傷。現時点までに10数人が重傷で入院。うち、複数は手足骨折。一人は喉をナイフで刺され、60代の男性は意識不明の重体だという。 

 村役場の幹部3人と町役場の幹部2人は、現場で傍観。村民が110番通報と救急車を呼んだが、警察と救急車が現場に到着したのは3時間後。警察は事情聴取もせずに、すぐに立ち去った。

 



負傷した村民たち(大紀元)

この事件発生後、現地では、司法機関も公安機関も村民の告訴を受理せず、加害者を調べようともしなかった。中央政府への集団陳情を行うと村民らが宣言すると、現地政府は金銭での和解を提案してきた。

 事件の情報の外部漏洩を防ぐためか、現地の電話会社が村の固定電話を一時遮断。外部への通信が閉ざされた。インターネットでは、事件の関連情報が削除されたりしている。また、村に乗り入れる道路には私服警官が配備され、警察もいまだに駐在している。

 

(記者・古清児、翻訳編集・叶子)


 (09/08/31 00:50)  





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