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中国製の石膏ボード使用住宅の被害者である米フロリダ州のシュルシース(Schultheis)さん。石膏ボードから発生した硫化物で冷房機内部のコードが真っ黒になった(Linda Li/The Epoch Times)

中国製有毒石膏ボードでシックハウス、米住宅10万戸被害

 【大紀元日本8月19日】中国製の有害物質を放出する石膏ボード(ドライウォール)は、米国内10万戸の住民の健康を多大に害している。皮膚病や急性上気道感染症などのシックハウス症状が見られ、深刻な状況。住宅ローンで購入した我が家は、もはや居住可能の場ではなく、転売も賃貸もできない。命を捨てるか、住宅を捨てるか、住民らは途方に暮れている。

 米紙「ウォールストリート」8月7日の報道によると、住宅の壁に中国製石膏ボードを使用している住宅の室内は、硫黄のような異臭を放ち、浴室とキッチンの蛇口は変色。冷房や電気製品は頻繁に故障し、電源がよくショートする等の問題発生が今年に入って相次いだという。

 被害は、とくにフロリダ南西部と南フロリダに集中しているが、すでに全米23の州から800件以上のクレームが米消費者製品安全委員会の石膏ボード情報センターに殺到。

 2005年のハリケーン被害によって米国では多くの住宅が建て替えられ、国内での建材不足、低価格という理由から、中国製の建材が大量に輸入され、石膏ボードを使用している建物は10万戸以上にのぼると推定される。

 米消費者製品安全委員会、環境保護庁、疾病管理予防センター、各州の保険局が調査を開始。結果の一部は8月末か9月に発表される。調査の結果、電気、火災、健康に危害を与えることが立証されれば、リコールなどの対策を取る意向。

 一方、フロリダ州衛生局の毒性学専門家デービッド・クラウス氏は、中国製の石膏ボードから硫化物の気体が放出されることは確認できたが、放出量の測定までは行っていないことを表明。

 専門家の試算では、不良建材である石膏ボードおよび腐食された電線や家電を含めて、各戸の修繕費用は約1千万円。被害者らは米政府に援助およびローン返済の延期を求めている。

 同報道によると、一部の建築業者は既に、ドイツの子会社を含む製造業者の天津可耐福石膏ボード公司(Knauf Plasterboard,Tianjin Co.)、輸入業者、販売業者を訴えており、一部の被害者も、建築業者、石膏ボード製造業者、販売業者を提訴している。

 転居できない被害者は、調査結果待ちの状態。修繕能力がないため、異臭に堪えながら、勝訴による賠償金をあてにして、1~2年、もしくはそれ以上の期間、耐えて行くしかない。

 被害者でもある建築業者のフランク・マコル氏は、数週間前に問題を発見し、即座に修繕依頼。約八万ドルかかった。待てば待つほど損害状況が悪化し、修繕費も高くなるという。

(翻訳編集・余靜)


 (09/08/19 02:17)  





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