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ミソハギの穂状の花(撮影・ハナビシソウ2009年8月27日)

【草木染めの植物】溝萩(ミソハギ)

【大紀元日本9月16日】

 日本各地の湿地に自生するミソハギ科の多年草。ボンバナとも呼ばれ、お盆の花として仏壇に飾る地方もあります。茎は四角で直立して1m近くになり、夏に紅紫色の小花が穂状になって枝の上部につきます。よく似た花にエゾミソハギがあります。

 花期の終わった9、10月頃に採取して乾燥した全草は、千屈菜(せんくつさい)という薬草で、民間で重用されています。

 【薬用効果】千屈菜は腸管に働き、下痢止め、急性腸炎、むくみなどに有効です。一日量は乾燥物を約20g煎服します。この煎じ液をガーゼなどに浸して冷湿布すると、あせもなどの湿疹や、切り傷などの止血に効果があります。 また、タンニン等を加えて用いると、強い止血作用や収斂(しゅうれん)作用が出るとされます。

 のどの渇き止めなどには、千屈菜(せんくつさい)一日量約10gを適量の水で煎じて服用します。夏は冷やして、冬は温めて、茶剤として使用します。

 【食用】若菜を摘み熱湯で茹でて水にさらしてから調理します。あえもの、炒め物に利用します。花は軽く熱湯を通してサラダにして食べます。

 【染色用】花後の茎葉を細かく切り、煮出して染液とします。煮染した後媒染します。アルミ媒染で薄茶色、錫媒染で黄色、銅媒染で緑がかった茶色が染まります。

(文・ハナビシソウ)


 (09/09/16 05:00)