【大紀元日本9月26日】
「アメリカの声」(VOA)の報道によると、米国地質調査局は1998年から2005年の間で全米300本の淡水河川を調査した結果、河川に生息している魚の4分の1の体内から、基準値を超えた水銀が検出された。特に、原始状態が保たれている河川の魚も普遍的に水銀汚染を受けていることが明らかになった。有機水銀は神経系統に有害であり、特に児童の記憶力、注意力、言語能力など知能障害を引き起こすことで知られている。
研究報告の執筆者の一人である地質科学者のマーク・ブリガム氏は、一部汚染レベルの高い魚類は森林や沼地に囲まれ、外界からの影響が少ない渓流に生息している。このような環境の中でも無機水銀は容易に有毒なメチル水銀に転化できると話している。
無機水銀が細菌により有機水銀に転化され、有毒な有機水銀が食物連鎖を通して魚の体内に入り、最後に魚を食べる人間の体内に蓄積される。
大気圏の移動と共に広がる水銀の汚染
原始林の渓流で生息している魚も汚染されたことから、汚染物質の水銀は、大気圏の移動とともに広がっていると考えられている。ブリガム氏によると、最大の汚染源は石炭発電所であるという。
国連環境計画署によると、水銀は米国以外の国からやってくる可能性があり、大気の移動とともに、アジア大陸から排出された水銀が北米大陸まで辿りつくことができるし、北米大陸から排出された水銀がアフリカ大陸まで影響を及ぼすこともありうる。
米国はインドと中国の次に世界第3位の水銀排出国である。米国自然資源保護委員会のソロモン氏は、米国は途上国に対し水銀排出低減を要求する前に自らが率先して排出量を減らすべきだと指摘し、同時に、世界の環境を考慮すれば、水銀汚染を低減させるため、世界各国が共同で緊急措置を取るべきであると述べた。
国連環境計画署が行なったサンプル調査では、アジアの魚類水銀含有量もかなり高いことが分かっている。しかし、魚類の消費量がかなり高いアジア地域では、この問題について詳しい研究が行なわれていないようである。
(翻訳編集・坂本)
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