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米国最新の研究によると、長期的な失業への懸念は実際の失業よりも健康に深刻な影響を及ぼすことが明らかになった。仕事に対する不安はストレスとなり、喫煙や高血圧などより健康を害しやすいという。(JAY DIRECTO/AFP/Getty Images)

実際の「失業」より、健康を害する「失業への懸念」

 【大紀元日本9月7日】失業するのではないかという懸念のほうが、実際の失業よりも健康を害するという研究結果が「Social Science & Medicine」9月号で発表された。

 同研究は、ミシガン大学社会学者のサラ・バーガード(Sarah Burgard)氏ほか二人の研究者が共同で、1700人以上の成人を対象に1986年から1989年および1995年から2005年の間に収集したデータを分析したもの。失業への懸念を長期的に持つ人は、喫煙者や高血圧症患者より、自分の健康状態に否定的で沈んだ気持ちになりやすいという結果が出た。先行き不安、実際に事が起こらない限り行動が取れない不安定な状態、心に不安を抱えながらも外からの理解や支援が存在しないなどの理由が挙げられる。米国労働市場の変動は、雇用主と労働者の関係を弱め、労働者の職への不安感を助長している、とバーガード氏は指摘する。

 「労働者が職を失うのではないかと懸念する要因を突き止め、職場単位で不安定要因を抑制する措置をとるか、政策レベルで失業懸念が引き起こすストレスを緩和する対策をとる必要性を示唆する」調査結果となった。

 労働者の失業への懸念は今に始まった事ではない。しかし、世界的な不況の今日、今回の調査結果は、数年前に比べてより幅広く役立てられるもの、とバーガード氏は結んでいる。

(翻訳編集・坂本)

 (09/09/07 02:36)  





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