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台湾内政部長の江宜樺氏(右から2番目)は、ラビア・カーディル議長の訪台を禁止する方針を表明し、台湾行政院長・呉敦義氏(右)は同方針に同調した。(中央社)

世界ウイグル会議議長入国禁止か=台湾政府

 【大紀元日本9月27日】台湾内政部長の江宜樺氏は25日午後、国家安全と利益を考慮し、世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長の訪台を禁止する方針を表明し、台湾行政院長・呉敦義氏は同方針に同調した。これに対して、世界ウイグル会議は遺憾の意を示し、民進党は馬政権の北京迎合を批判している。

 江宜樺氏は、カーディル議長は政治的な人物で、世界ウイグル会議は東トルキスタンのテロ組織と密接な関係があるため、台湾政府としてはテロ組織にかかわる者の訪台は好ましくないとし、国家利益を考慮した上で、台湾内政部出入国移民法第18条に則り、カーディル議長の入国禁止を提案すると表明した。

 これに対して、カーディル議長を招聘する社団法人「台湾青年逆転本部」は遺憾の意を示し、カーディル議長を招待する意向は変わらず、法律に則って申請し、政府に対してビザ発給を求めると言明した。

 2008年2月に設立され、音楽、映画、エンターテイメント、インターネットサイト制作などの関係者から成る「台湾青年逆転本部」は、同社団法人の設立以前から、「台湾魂」「フリー・チベット」「正義無敵」など社会問題を認識してもらうための大規模な芸術活動や、人権・環境活動を行ってきた。

 カーディル議長は何度もノーベル平和賞にノミネートされている、国際的に著名な民権主張者である。「台湾青年逆転本部」は、台湾政府が同議長をテロリスト扱いし入国を拒否することこそ、台湾人民の長年にわたる民主化への闘争を抹殺するに等しいと非難し、カーディル議長をテロ扱いした国は、世界では中国に次いで台湾のみだということも指摘した。

 一方、民進党の黄偉哲・立法委員は、東トルキスタン人が過去にテロ活動に参加したことがあったとしても、カーディル議長が参与したことにはならないとし、行政院は虚偽の弁明をせず、カーディル議長の訪台目的を検討すべきだと強調した。黄氏は、台湾はかつて「入国禁止者ブラック・リスト」を持っていたが、現在では、台湾は中国共産党の「ブラック・リスト」に指図されていると皮肉った。

 カーディル議長にまつわるドキュメンタリー『愛の10条件』は22~23日に高雄市の「特別上映会」で放映され、大きな反響を呼んだ。高雄映画祭2009の企画責任者・黄晧杰氏は、「映画を見た観客は皆感動した。台湾人にとって最も基本的な価値は言論の自由だ、と皆が共同認識した」と語った。ドキュメンタリーを映画祭で放映すべきとの声が観客の間で高まっている。

 高雄市市長・陳菊氏は25日、上映すべきかどうかは映画祭の企画先の判断を尊重すべきで、中国大陸の機嫌を伺って決める必要はないと表明した。同ドキュメンタリーは、10月1日に台北市の大安森林公園での上映を皮切りに、台湾各地を巡回する予定となっている。

(記者・黄麗娥、翻訳編集・余靜)

 (09/09/27 05:00)