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4中総会が閉幕 権力交代は先送り=中国

 【大紀元日本9月24日】中国共産党の第17期中央委員会第4回総会(4中総会)は18日、4日間の日程を終えて閉幕した。次期指導部の人事に関する発表が期待されていたが、太子党と共青団派の派閥争いが激しかったとみられ、発表は先送りされた。国営新華社通信のコミュニケによると「ポスト胡錦濤」と目されていた習近平国家副主席(56)は、党政治局常務委員(党内序列6位)の軍の要職である中央軍事委員会副主席に選出されなかった。

 現在、中央政治局のポストには9人が在籍し、そのうち年齢の条件から連任できるのは習近平氏(56)と李克強氏(54)のみ。習氏は太子党(有力者の子女)と呼ばれ、共産党の長老・習仲勲元国務院副首相を父に持ち、江沢民前国家主席が率いる「上海閥」とも良好な関係にあるとされている。一方、李氏は胡錦濤主席を軸とする共産党の下部組織「共産主義青年団(共青団派)」の出身で、現在は共青団派が政府の主流とされている。情報筋によると、政治局委員の人事について、太子党は兪正声氏(父親の黄敬氏は元天津市委員会書記)、習近平氏、王岐山氏(父親の姚依林氏は元政治局委員、元国務院副首相)を推薦し、共青団派は李克強氏、李源潮氏(父親の李干成氏は元上海市副市長)、令計劃氏(現中央弁公庁主任)を推薦したという。トップの人事をめぐり、太子党と共青団派の間で激しい派閥争いがあったとみられ、人事に関する発表は先送りされた。

 今回の総会は、中国共産党の政権樹立60周年を間近に控えていることもあり、コミュニケは政治腐敗の防止や、少数民族への取り締まりなど「党組織の強化・改善」に重点を置いた内容。胡錦濤指導部は党内の派閥闘争に危機感を強めているとみられ、政策決定や人事面などでの透明性を改善する「党内の民主化」をアピールした。

(翻訳編集・楊J)


 (09/09/24 05:00)  





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