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乳がん検診に利も害もある(Getty Images)

乳がん検診の利と害

 【大紀元日本9月9日】がんの早期発見と早期治療は、延命率を高めるための有効な手段であると、一般的に認識されている。そのために、がん検診が推奨されている。しかし、最近の英国の医学誌では、乳がん検診には、利がある一方、害もあることが報告された。

 7月に発行された『英国医学雑誌』(British Medical Journal)に掲載した研究報告によると、がん検診で検出された3分の1の乳がん患者では、がん細胞の成長が非常に遅いので、治療しなくても、特に問題が起こらないはずである。しかし、いざ検診でがんがあると分かったら、すべての症例が治療を受けることになる。

  多くの場合に、がんの治療法は強い副作用があるので、結局、治療しなくても問題が起こらない3分の1の乳がん患者も、がん治療法の副作用を受けることになる。同時にがんに対する恐怖によって問題を起す場合もあると、この研究報告が指摘した。

 この研究結果について、ネットサイトに通じて、米国癌学会(American Cancer Society)のオチス・ブラウリ(Otis Brawley)医師は、「事実では、がん検診により乳がん患者の死亡率を35%低減させた」という否定的なコメントを発表した。一方、バージニア州のギリベト・ウィルチ(Gilbert Welch)医師は、「乳がん検診で、確かに一部の患者が助かったが、同時に被害を受けた患者も少なくなかった」という賛成する意見を発表した。

 イギリスの医学専門家のベル(Laura Bell)氏は、「イギリスの乳がん患者の減少には、乳がん検診が大いに貢献した。しかし、重要なのは、検診を実施する前に、利用者にその利と害を十分に説明すべきである」と指摘した。

(藪益舎)


 (09/09/10 05:00)  





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