【大紀元日本10月30日】
昔、天国と地獄の存在を疑う武士がいた。彼は白隠禅師にその疑問を問いかけた。
「天国と地獄、本当に存在しますか?」
「あなたは何をする人?」
「武士です」
「よくも乞食のような容貌をして、武士をしていられるね」と白隠がわざと武士を挑発した。
武士は激怒し、剣をさっと取り出した。
「これで、地獄の扉が開いた」と白隠がゆっくりと話した。
武士はハッと悟り、剣を戻し、白隠に深く一礼をした。
「これで、天国の扉が開いた」と。
人間は一念の差で天国と地獄との道に分かれ、一念、一言一行で未来を決めることになる。一方、分かれ道に臨む時の一念は、その人の価値観、人生や宇宙に対する認識によって左右される。
一部の人は分かれ道を前にして、名利を追求し、目先の人生を楽しむ道を選ぶ。この人たちは自分の欲を満たすことを第一にし、道徳を価値のないものとする。自分の名利を得る為、手段を選ばず、他人の利益を損なうことも恐れない。このような人たちが選ぶ道は、地獄への道である。
また一部の人は分かれ道を前にして、より良い品性を追求し、良心に従う道を選ぶ。この人たちは道徳心を第一にし、善良な行為を行なう。自分自身の人間性を高めると同時に、他人にも利益をもたらす。紳士的なこのような人たちが選ぶ道は、報われる未来への道である。
さらに一部の人は分かれ道を前にして、佛性を重んじ、返本帰真の道を選ぶ。この人たちは、人生は長い命の旅の一部に過ぎないとし、佛性こそ、命の本性であると認識する。一生の間、人間社会の誘惑に負けず、執着や欲を捨てるよう、自分の心性を磨き、命の本源に戻るため、修煉に励む。この人たちが選ぶ道は天国へ戻る道である。
(翻訳編集・心明)
(09/10/30 05:00)
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