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血圧の測定(Photo by Joe Raedle/Getty Images)

果糖摂取と血圧上昇との関係

 【大紀元日本10月20日】

 高血圧は心臓発作や脳卒中、心臓や血管疾病の主な病気の原因である。米国心臓病協会のデータによると、米国では3人に1人が高血圧を患っており、2005年には高血圧或いは関連症状が引き起こした死亡例が31万9千件起きている。米国人の甘いもの好きが大きく関係していて、炭酸飲料や甘いものに含まれている果糖が高血圧に強く関係している。

 *果糖を摂取すると高血圧を引き起こしやすい

 果糖は値段が手ごろなため食べ物や飲み物によく使用されている。コロラド大学リチャード・ジョンソン教授は、米国人の果糖の摂取量が50年前に比べ3、4倍増加していると指摘している。また、果糖は、高血圧を引き起こすメカニズムにおいて重要な位置にあり、一定量を摂取すれば血圧の上昇が起こると述べた。

 最近、米国心臓病協会はシカゴで開かれた血圧研究シンポジウムにおいて、果糖と血圧についての2つの研究を発表した。ひとつ目の研究項目は、平均年齢51歳の男性74人に対して、毎日200gの果糖を含んだ食べ物を摂取させて、尿酸値と血圧の状態を検査するというもの。一般のアメリカ人の一日の果糖の消費量は50~70gで、一部の人は150gを消費しているという。

 この参加者を、1、痛風患者の血中尿酸値を下げるアロプリノール服用グループと、2、プラシーボ(薬としての成分が含まれていない偽薬)服用グループに分け、各グループに、毎日服用させた。二週間後、1、アロプリノールを服用したグループは、心臓の収縮圧が1割増加しただけで、2、プラシーボ服用グループでは、心臓の収縮圧が6割、拡張圧は3割増加したことから、果糖は尿酸値と血圧を上昇させる働きがあるということが明らかになった。

 もうひとつの研究は夜間に活動するラットを使用して、1、果糖水を時間の制限なく常時与えるグループと、2、日中のみ与えるグループ、3、夜間に数時間だけ与えるという、3つのグループに分け血圧を測定した。

 この結果、1、果糖を摂取する時間制限のないラットと、3、果糖を夜間のみ摂取させたラットは血圧が高くなり、特の夜活動する時間帯に高くなった。2、日中に果糖を摂取させたラットは、昼間の血圧が高く、夜は低くなるという結果になったという。この現象は糖尿病の患者によく似ている。

 この研究結果により時間帯と果糖の摂取量が、血圧に影響することが明らかになった。すべてのラットは、果糖を大量に摂取し体重が増加した。特に日中(ラットが眠る時間)に果糖を摂取させたラットの体重は48%、夜間(ラットの活動時間)に摂取させたラットは20%増加したという。

 *適量な糖分の摂取は健康に良い

 栄養学の上から見れば、食べ過ぎは体に良くないが、糖分も適量に摂取するのは問題がない。専門家は正常な人であれば、毎日30~40gの糖分の摂取を勧めている。野菜や果物には果糖やブドウ糖が含まれているうえ、多くの栄養素も含まれているので、これらの食品から糖分を摂取するのが好ましい。

摂取量を適度にコントロールすれば糖分も健康には良いようだ。(Getty images)

(翻訳編集・坂本)


 (09/10/20 05:00)  





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