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石首市7万人抗議事件 参加者、懲役刑に=中国湖北省

 【大紀元日本10月19日】今年6月に中国湖北省石首市で発生した7万人規模の群衆抗議事件に参加した10人が、17日、2年から5年の懲役刑の判決を言い渡された。

 抗議事件の発端は、6月17日、石首市のホテル「永隆大酒店」の料理人・塗遠さん(24歳・男性)が同ホテルから墜落死し、公安当局が自殺と断定したことに始まる。内情に通じた者がネットサイトに、塗遠さんは殴り殺され、ビルから突き落とされたと書き込んだ。同ホテルの共同出資者である地元政府の幹部が、ホテルを拠点に麻薬取引を行っており、塗遠さんはその証拠を掴んだため消されたという内容だった。

 このため、公安当局の自殺の調査結果を受け入れない遺族が、遺体を旅館ロビーに置いて抗議行動に出た。その後、現地当局が証拠隠滅のために遺体を強奪しようとする意図を知った市民が、遺体を守るために現場に集結、数万人が参加する大規模な抗議活動へと発展した。抗議活動は数日続いたが、最終的に現地当局が大量の武装警察を動員して遺体を奪取し、抗議者を退散させた。

 現地当局は、16台のパトカーが壊され、62人の警官が負傷、同ホテルと現地の派出所が放火されたと発表した。ホテルと現地当局から遺族に8万元(約110万円)の賠償金が支払われたという。

 検察側は、死者の兄・塗遠華さんと、従兄弟の塗暁玉さんに、騒乱活動の計画・煽動の罪で、他の数人については騒乱活動に積極的に参加したとして起訴していた。裁判所は10人の被告に対し、「社会秩序騒乱罪」が成立するとし、そのうちの5人には2年半から5年の懲役刑、ほかの5人には、執行猶予付きの有罪判決を下した。

(翻訳編集・叶子)


 (09/10/19 08:19)  





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