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11日に閉幕した「第2回世界華人ピアノコンテスト」の受賞者たち。左から:優秀賞劉倩芸、宋沛樟、陳永てい、金賞武暁鋒、銅賞倪海そう、林品安、銀賞許書豪(撮影:愛徳華/大紀元)

世界華人ピアノコンテスト 優勝者「音楽は神からの贈り物」

 【大紀元日本10月16日】

 新唐人テレビ局が主催する「第2回世界華人ピアノコンテスト」は3日間の日程を終え、11日に閉幕した。最終日には、本選に残った9人の選手の傑出した演奏が、ニューヨークのジェラルド・W・リンチ劇場(Gerald W. Lynch)に鳴り響き、観衆を魅了した。

 同コンテストは、世界各地で活躍している華人ピアニストを対象としたグローバル・コンテストの一つ。アジア太平洋地区予選、北米予選と二次予選から選出された9人の選手が本選に進み、大会指定のベートーベンのピアノソナタ(1曲自選)とバッハ作曲、ブゾーニ編曲のシャコンヌなどを披露した。

 大会の審査委員長、馬常子氏は、「全体的なレベルは前回よりも高く、参加者は皆、豊富な演奏経験を持つピアニスト。このような形で、正統な芸術を世の人々に広めることが、私たちのコンテストの主旨」と話した。

 
金賞を受賞した武暁鋒さん

優勝者:静かな心情で「情熱」を表現


 今回のコンテストでひと際、審査員と観衆の注目を集めたのが、金賞を獲得した武暁鋒さん。彼が本選で選んだ曲はベートーベンの中でも最高傑作の一つといわれるピアノソナタ第23番「情熱」。武さんは「自我を空っぽにし、静かな心情で曲の内包だけを表現するように心がけた」と語った。演奏中の武さんが涙ぐむ場面もみられた。

 武さんはさらに、「曲のテンポや強弱、リズムの変化など、すべて創作した当時のベートーベンの境地になって演奏した。自分を表現するというよりも、曲に自分を溶け込ませることで、難しいテクニックも穏やかに表現することができた」と話した。

 バッハ作曲、ブゾーニ編曲のシャコンヌについても、作曲家の曲想を表現する演奏を心がけたという。「バッハの曲は、神への賛美や崇拝が表現されているからこそ美しい。原曲のバイオリン曲をブゾーニがピアノ曲に編曲した時、ピアノ特有のテクニックがたくさん取り入れられていたが、演奏するときは、テクニックを誇示するのではなく、バッハの境地、バッハの理念を感じながら表現した」と語った。武さんは、「音楽は神からの贈り物」と信じている。

 古典音楽を20数年間勉強してきた武暁鋒さんは、「音楽の道には挑戦がいっぱい。困難を前にあきらめようとする時もあるが、自分よりも、音楽を高い位置に置けば、自ずと乗り越えられる」と語った。

 
審査員を務める劉紹珊氏

審査員:受賞者の演奏が感動的


 大会の審査員を務める劉紹珊氏は、武暁鋒さんについて、「彼はピアノに対する造詣が深い。音楽の表現が繊細で一貫している。全てが極めて自然に、彼の指から流れてくるようだ。彼の演奏は人の心を揺り動かし、審査員の中には涙を流す人もいた」と絶賛した。

 
ニューヨーク在住の呉さんがコンテストを評価

観衆:正統文化は人の心を正す


 ニューヨーク在住の呉さんは、「この新唐人テレビ主催のグローバル・コンテストには、ピアノという西洋文化の分野も含まれている。人類の文化が一体であるというメッセージを伝えてくれた」と話す。

 「ベートーベンが作曲したとき、インスピレーションによるものが多かったといわれており、バッハもたくさんの宗教音楽を創作している。古典音楽は、人類の精神と深い関わりを持っているのだろう。このコンテストが、人々に古典文化、伝統文化に触れるチャンスを与えてくれている。人類の道徳心は下り坂だが、このコンテストが人の心を正すことを期待したい」

 「今日のコンテスト参加者たちは、競い合っている感じがしない。音楽に全身を溶け込ませ、ピアノで聴衆に語っている感じがした」と呉さんは感想を述べた。

(翻訳編集・心明)


 (09/10/16 05:00)  





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