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台湾工業技術研究院 が開発し、携帯電話の充電に成功した「電力玉」(中央社)

台湾、水素エネルギー時代に突入

 【大紀元日本10月8日】

 台湾で、水素燃料電池を本格的に商業化する。台湾経済部エネルギー局は1日、台湾が水素エネルギー時代に突入したことを発表する記者会見を開催し、2009年の水素燃料電池のデモ運転を行い、同電池を推進するメーカー一覧を公開した。また、水素および燃料電池関連の国内企業に対して、台湾は総額で6千万台湾ドル(約1億6千500万円)にのぼる(1台湾ドル=2.75円で換算)補助金を提供することを発表した。

 台湾エネルギー局の叶惠青慶局長は、 台湾のグリーン・エネルギー産業を国際的な生産工程の重要な始点とみる。2015年までに水素および燃料電池は重要な産業となり、風力発電やバイオマスなどのエネルギー産業と合わせ、生産総額は年間1千680億台湾ドル(約4千620億円)に成長すると予測している。

 会場には水素燃料電池の製品がいくつか展示され、従来の3C製品の充電方式を置き換える小さな「電力丸」もみられた。 記者会見の席で、台湾工業技術研究院(ITRI)では水素を燃料源とする「電力玉」 を開発し、携帯電話の充電システムへの応用に成功した。指の大きさの「電力玉」に水をかけると、水素が放出され、燃料電池に接続することで、2時間で完全に充電が可能。 充電器を使わずに、水素燃料を追加することで電力の維持が可能となる。「純水」以外の汚物を排泄せず、騒音をだすこともない質の高い電力源で、長期間の発電、即時起動、優れた効率・移動性、燃料の多様性など、長所を豊富に備えた今後のグリーン・エネルギーとして注目されていると、述べた。

 また、台湾工業技術研究院は、 エネルギー節約は 単一エネルギーだけでは達成できず、多様なグリーン・エネルギー源の組み合わせも必要と解説した。例えば、太陽エネルギーを利用して水素エネルギーの転化をはかる。 水も太陽も、身の回りの環境からの補完が可能だからだ。日本のような日照時間の短い場所では、水素電源で水を加熱することも一案として言及した。

 台湾では、 水素燃料電池で作動する一般家電製品、特許済みの水素電力玉で充電できる3C製品、燃料電池で作動する二輪車と四輪・ョRV車、通信基地局の予備用発電装置など、多くの分野で水素燃料電池を日常電化製品に応用していく意向。 これまでの3C製品の設計や精密機械産業の基盤に、水素燃料電池の知識や技能が加わり、 新世紀に求められるエネルギー節約と炭素排出量の削減にも同時に応えることを可能とした、市場競争力に優れた台湾の製造業界の今後が期待される。

(翻訳編集・周ソンジェ)


 (09/10/08 05:00)  





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