■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2009/10/html/d41641.html



ワシントンD.C.にある大学で講演するゼーリック世界銀行総裁(PWin McNamee/Getty Images)

「ドル基軸、当然視は間違い」=ゼーリック世界銀行総裁

 【大紀元日本10月1日】ゼーリック世界銀行総裁は、世界金融危機を経て経済秩序が新たに構築されるなか、基軸通貨としてのドルの地位を「当然視すべきではない」と指摘した。28日の米ワシントンでの講演で示されたもので、同総裁は、前日の27日に、内容の抜粋を世銀でも公開している。

 同氏は欧州中央銀行(ECB)の最近の傾向と、中国人民元の国際化拡大などに触れ「今後、ドル基軸以外の選択肢が次々と出てくる」と指摘し、さらに、過去20年間の経済環境の流れを説き、今回の金融危機は(経済秩序を立て直す上で)「絶好の機会であると同時に20世紀に構築された国際金融システムを動揺させる」と分析した。

 また、米政府の要職を務めたかつての有力者として、米国の金融規制改革については、独立性の強い専門家から成る米連邦準備理事会(FRB)に権限を移譲するより、米財務省が金融規制当局を束ねることが、危機管理体制を整える上で適当であるとの考えを示し、オバマ政権は財政赤字の縮小や、経済・金融政策で国際協調を図ることが重要と指摘した。

 一方、ガイトナー米財務長官は24日、ドルの基軸通貨としての地位を維持する考えを発表している。

(西村)