THE EPOCH TIMES

<新型インフル>台湾、養豚場で初感染例

2009年11月06日 22時06分
 【大紀元日本11月6日】台湾衛生署が5日に確認した情報によると、台湾の養豚場で初めて新型インフルの感染が発生した。台湾で人が新型インフルに感染した例は観察されているが、ヒトのウイルスが豚に感染した例は初めて。

 感染が発生したのは台東県関山鎮の養豚場で、300~400頭の豚に咳や下痢症状が出ているという。検査の結果、ヒトのH1N1新型インフルとの相似性が97・5%であったため、インフルエンザウイルスがヒトから豚へ感染したものと専門家は推測している。この養豚場のオーナーは先日、中国へ旅行したことから、その際にウイルスを持ち帰ったのではないかと各界が注目している。

 オーナーの話によると、養豚場では3千頭の豚を飼育しており、10月20点xun_ネ来、そのうちの300~400頭に咳などの風邪の症状が発生した。過去においても季節の変わり目の時期には一部の豚に風邪の症状が見られてはいるが、一度にこれほど多くの豚が感染したことはなかったそうだ。この感染例は他の豚への感染を避けるため、動物防疫所に通報されている。サンプル採集後、今回の感染ウイルスは従来のインフルエンザとは異なり、ヒトのH1N1新型インフルに似ていることが判明した。

 ウイルスに感染した豚は次々に回復し、現在は10数頭に咳症状が確認されるのみだという。農業委員会はウイルスの伝染を考え、「移動管制」を採取し、同養豚場のすべての豚の移動、販売を制限し、3km以内にあるその他の養豚場では監督管理が行われている。

オーナーが中国旅行

 外界は養豚場の従業員と経営者の体調に注目している。疾病管制局の林頂副局長によると、同養豚場の7人の従業員は現在、全員が陰性と診断されているが、この中の一人に2日前から咳症状が現れているため全員が検査を受けた。実験室からの結果は2日後に出るという。

 オーナーは、自分も従業員もここ1か月体調不良はなかった、今回の養豚場での大規模感染も何が原因か分からないと話している。しかし、オーナーは、10月1日から5日まで中国遼寧省へ旅行しており、香港で飛行機を乗り継いだだけで中国の養豚場或いはその他の牧畜場にも行っていないし、別の都市にも滞在していない。5日に台湾へ戻り、豚に大規模感染が発生したのは20日であるから、中国旅行と関連があるかははっきりしない。

 これに対し、農業委員会家畜衛生試験所の黄金城所長は、このオーナーの中国旅行と大規模感染との関連は否定できないと話している。

中国疫病状況の不透明

 台湾中興大学獣医病理学研究所の劉正義氏は、台湾で人が新型インフルに感染ししばらく経ったが、ヒトのウイルスが豚に感染した例は初めてであり、オーナーが中国旅行によりウイルスを持ち帰った可能性がある。特に中国の新型インフル情報は不透明であり、台湾の防疫において大きなリスクをもたらしていると話す。

 「中国はOIE(国際獣疫事務局)が通達した新型インフルに豚が感染した9つの国に入っていないにもかかわらず、早い時期から豚インフル病例が発生しているし、ヒトがH1N1新型ウイルスに感染し病院が患者であふれているという情報が民間で伝っている」と指摘し、台中両岸の交流が頻繁な状況下で、政府は中国の情報隠ぺいを重視し、積極的に事の真相をはっきりさせなければ未然に防ぐことはできないと述べている。

 OIEの資料によると、現在、カナダ、アルゼンチン、豪州、英国、アイルランド、ノルウェー、日本、アイスランド、米国の9か国で人から豚へのH1N1新型ウイルス感染が確認されており、今回の台湾における大規模感染と同じく、豚は咳などの症状が出た後すぐに回復している。

(翻訳編集・坂本)

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