印刷版   

11月3日、南京市政府前で直訴を行う約100人の元軍人幹部(大紀元)

直訴諦め 中国の元軍人幹部ら、ハンスト・リレー抗議へ

 【大紀元日本11月5日】中国の軍から退役した幹部らは先月17日から、全国規模でハンストー・リレー抗議活動を発動した。主催者によると、長年来、全国各地の軍の元幹部たちが最高指導部に不当な処遇の改善を陳情し続けてきたが問題が一向に解決されないため、直訴の道を諦め、今回の全国抗議活動に転換したという。

 今回の活動の仕組みは、インターネットで参加を申し込み、1日のハンストを行うもので、参加者の名前と連絡方法もネットで公開される。

 10月17日の初日からハンスト活動に参加し始めた北京市在住の軍の元幹部・単春さんは、大紀元の取材に、「活動の目的は、皆さんに団結の力をアピールし、一枚岩になって自分たちの正当な権利を勝ち取ることを呼びかけたい。そして、我々が問題の解決を求めていると最高指導部に切実に訴えたい」と語った。

 抗議活動に参加する軍の元幹部は「退役幹部」と「転属幹部」の2種類。

 「退役幹部」とは、1993年から1999年までに軍から退役した幹部で、全国で約2万人いる。約8万元(日本円約110万円)の退職金が支給されるだけで、当局は就職先の斡旋(あっせん)など一切の面倒をみない。その中には、1980年代の対ベトナム戦争に参加した人も少なくない。彼らは安定した収入と福利厚生の保障がないため、生活が非常に困窮しており、多くの人が長年来、最高指導部に陳情を続け、処遇の改善を求めている。

 「転属幹部」は、軍から退役した後企業に配属された幹部で、全国で数百万人いるという。一般幹部の処遇を引き続き享有する彼らの訴えは、退役時に約束されていた高級幹部の年金を受け取ること。一般幹部の年金は月額約2万円(日本円)であるのに対し、高級幹部の年金はその約10倍。

 情報によれば、2008年にも、同様の抗議活動が企画されたが、当局の圧力により実現できなかった。今回、関係者は、「これ以上恐れることは何もない。必ず最後までやり遂げる」と意気込みを語った。

 ここ数年、陳情し続けてきたこれらの元幹部たちは、その多くが当局による勾留、監禁の経験をもっており、中国当局の強行な対応も、今回の抗議活動を誘発した一因といわれている。

(記者・顧暁華、古雲印、翻訳編集・叶子)


 (09/11/05 06:38)  





■関連文章
  • 解放軍指導部前、元軍人らが集団請願 激増する軍関係者の群衆事件=北京(09/10/29)
  • 60周年閲兵式:陸軍を削減、海空軍の兵力増強か=中国(09/10/03)
  • 10月1日、上海の直訴者ら、天安門広場近くで強制連行(09/10/02)
  • 中国大陸住民、北京当局の司法不当を台湾当局に直訴(09/09/03)
  • 中国、直訴制度を廃止へ=北京への陳情者阻止、60周年式典の治安強化策か(09/08/23)
  • 六四天安門事件20周年、追悼白衣着用禁止(09/06/04)
  • 米下院議長訪中、デモ防止で直訴者大量逮捕=上海(09/05/29)
  • 中国:相次ぐ警察の民衆への暴行、集団抗議続出(09/05/25)
  • 中国河南省:退役軍人の街頭抗議 交通も遮断(09/05/03)
  • 中南海の壁に抗議スローガン、妊婦の直訴者が拘束される(09/04/14)
  • 中国四川省で軍人銃撃される、当局捜査員1万人動員(09/03/22)
  • 軍人7万人がチベットに進駐、専門家は中共を非難(09/03/19)
  • 両会開催中、千人の直訴者が当局と衝突=北京(09/03/09)
  • 米国務長官訪中:人権問題提起せず、国際各界から非難(09/03/04)
  • 国際社会に訴え、北京繁華街で直訴者ら5千枚ビラ配り(09/03/01)