【大紀元日本11月23日】21日未明に黒龍江省鶴崗市の炭鉱で起きたガス爆発事故による死者は、23日朝6時の時点、すでに104人に上り、坑内にはいまだに4人が閉じ込められているという。新華ネットが伝えている。
政府側から伝えられた情報によると、炭鉱爆発の原因はガスの噴出。事故発生時、炭坑内では528人が作業をしていた。炭鉱を管理していた龍煤グループの「新興煤鉱」の鉱山長と副鉱山長(生産安全担当)、およびシニア・エンジニアはすでに職務を取り消されている。
 | 爆発現場でメタンガスの状況を測量する救助隊員(大紀元資料) |
21日、湖南省政府が運営するウエブサイト「紅網」が発表した評論は、中国で頻繁に起こる炭鉱事故について、安全対策がずさんであることを指摘。ガス爆発はガスが一定の濃度に達し、火気に触れなければ発生しない。新興煤鉱での事故原因も、人的ミスの可能性を指摘している。
新興煤鉱は1917年に採掘が開始され、国有重点炭鉱(中央政府が開発した炭鉱)に指定された。黒龍江省で最も早くに開発された炭鉱で、年間生産量は145万トン。
鶴崗市では近年、重大な炭鉱爆発事故が多発している。昨年、同市の二つの炭鉱で相次いで爆発事故が発生し、計44人が死亡。2002年には、同市の泰源炭鉱で事故が発生し、44人の死者を出した。
(翻訳編集・坂本)
|