【大紀元日本11月6日】中国湖北省で開催された「第13回世界湖沼会議」の発表によると、中国では過去50年間で約千か所の内地湖が消失した。年間20か所の割合となる。
中国メディアの報道によると、2日に武漢市で開幕した「第13回世界湖沼会議」には、45か国から1500人余りの専門家、政府職員、代表者が参加し、5日まで湖の管理保護方法についての交流が行われた。
本会議組織委員会提供の資料によると、過去50年間で中国では約千か所の内地湖が消えた。特に、会議開催地の湖北省は、歴史的に「千湖の省」として誉れ高かったが、現存する湖沼面積は、50年代のわずか34%にあたる2438・6平方キロメートルにまで減少している。また、全省の面積1平方キロメートル以上の湖は217か所で、50年代の522か所に比べ、58%減少していることになる。
中国工程院院士(アカデミー会員)で、中国環境科学研究院研究員である劉鴻亮氏は、中国淡水湖の生態は非常に脆弱で、すでに1・4万平方キロメートルの湖は富栄養状態あるいは富栄養化に直面していると憂慮している。2007年の調査統計では43か所の湖中、27か所が富栄養状態であることが確認されており、このうち、太湖、巣湖、滇(てん)湖など12か所の湖は重度の富栄養状態にあると報告されている。
今回の会議は「湖沼に休息を与え、養生してもらおう」というテーマを掲げている。世界の湖沼管理が、大量の人材、物、財力を投入しても富栄養化抑制の効果が上がらないという共通した苦境に直面していることに対し、環境保護部南京環境科学研究所の張永春副所長は、湖の管理はすぐに結果がでるものではない。先進国であろうとも、一旦汚染された湖は、20年から30年という長い回復期間を要すると述べた。
国際湖沼環境委員会科学委員会のウォルター・ラスト(Walter Rast)氏は、湖の管理の難しさは汚染管理ではなく、市民の態度にあると話す。特にむやみなゴミの投棄による損害は最も大きく、人々の悪習慣が、湖沼汚染管理における最大の課題と指摘する。
人類が直接使用できる淡水は地球上の水全体のわずか0・01%に過ぎない。世界人口は2050年に90億人に達すると予測される。2008年でも18億人の用水要求を満足させられない状態であることから、21世紀に人類が奪い合うのは石油ではなく水であり、湖を救うことこそ我々人類を救うことになると同会議の組織委員会は伝えている。
(翻訳編集・坂本)
(09/11/06 06:40)
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