印刷版   

 
2001年衛星写真上空から撮った地上絵(AFP)

地上絵残したナスカ人 森林伐採で滅亡早める=英研究

 【大紀元日本11月14日】

 謎に包まれたペルー南部の砂漠地帯に、巨大な地上絵を残したナスカ人は、1500年前の森林伐採により、自らの滅亡を早めていたことが、2日に発表されたイギリスの研究発表により明らかになった。

 英ケンブリッジ大学が率いるこの研究チームは、古代のラテンアメリカの史料とナスカ人の遺跡について調査を進めた。それによると、古代ナスカ人は農地を広げる為、大規模な森林伐採を行なったという。当時この地域に生息した木々は根が長く、地面の湿度と養分を十分に保つ役割を果たしていたが、伐採により、生態系が破壊され、空気が乾燥し、結果的に人々は十分な食料を収穫できなくなり、滅亡につながったことが研究でわかった。

 研究に参加したキュー王立植物園のオリバー・ウェーリー氏(Oliver Whaley)は「世界中の乾燥地域での環境保護対策について、古代人の過ちから現在の私達に重要な教訓を与えてくれている」と述べた。

 これまで、ナスカ人の滅亡の原因はエルニーニョ現象の発生により、大雨や洪水が引き起こされたと一部の考古学者が主張していたが、今回の研究では、ナスカ人による森林伐採が行なわれていなかったら、洪水による致命的な要因は遥かに軽減されていたはずだと分析している。

 【ナスカの地上絵】

 ペルー南部に「描かれた」地上絵には、サル、クモ、シャチ、ハチドリ、魚、爬虫類、海鳥類などがある。上空からでなければわからないほどの巨大な絵を残した理由については、いくつかの説がある。

 ドイツの数学者、マリア・ライヒェ氏(Maria Reiche)の歴法関連説によると、地上絵には、夏至と冬至の時に、太陽が日没する方向と一致するものがあるという。夏至と冬至は雨季と乾季の始まりであり、農業を行なう時期や祭儀に関連することが推察できる。

 また、ペルーの著名な考古学者トリビオ・ネジア氏(Toribio Nejia)は、地上絵はナスカ人が行なった神聖なる儀式のルートを示しているという。さらに、作家のエリッヒ・フォン・デニケン氏(Erich Von Daniken)が『未来の記憶』(Chariots of the Gods)という本の中で、地上絵はエイリアンが砂漠に降りる時のための経路だと推測している。

 このほかにも社会事業説などがある、どの説も疑問点が残るナスカの地上絵であるが、今なお謎に包まれたままである。

(翻訳編集・心明)


 (09/11/14 05:00)  





■関連文章
  • ペルーの石:恐竜と共存する古代人の謎(09/11/13)
  • 壮大、六千人の地上絵=台湾・世界法輪大法デー祝賀(09/05/12)
  • 降雪で農業と牧畜に被害=ペルー(08/06/15)
  • 世界最長の山脈:アンデス山脈(08/05/02)
  • アマゾンの森林面積が激減(08/02/04)
  • ペルーに「サーフィン」するネコ(08/02/03)
  • ペルーの地震、330人以上が死亡=当局(07/08/16)
  • ペルーでM7.9の大地震、少なくとも15人が死亡(07/08/16)
  • ペルーでM7.7の地震、周辺国含め津波警報発令(07/08/16)
  • フジモリ元ペルー大統領、日本の参院選に出馬(07/06/28)
  • 米女優キャメロン・ディアス、中国軍用バッグでトラブル(07/06/27)
  • 中国大陸の公害、海外にまで飛び火(06/01/18)
  • チリ当局、元ペルー大統領フジモリ氏を逮捕(05/11/08)
  • カナダ・トロント:元外交官マカダム氏講演、「九評」を推奨(05/09/19)
  • 胡錦濤氏、泥船に乗りて河を渡らぬよう(05/09/18)