【大紀元日本11月10日】7日、北京・天津地区を含む中国の10省・市・地区が広範囲にわたって濃霧に包まれ、各地の高速道路で渋滞や事故が相次いだ。当局は高速道路を広範囲にわたって閉鎖し、予定していた空軍による航空ショーも中止した。観測によると、今回の濃霧は今年の下半期で最も広範囲に及ぶものだという。
濃霧は、北京・天津地区、河北、陝西、山西、遼寧、江蘇、浙江、福建、湖南、重慶におよぶ中国の北部から内陸までの地域で発生。濃霧の発生原因について気象専門家は、冷たい空気が入ってこないため、空気中に蓄積された汚染物質が広範囲にわたって留まり、霧の濃度が高まったと説明している。
 | 中国全土の濃霧予想図(ネット写真) |
北京市、7本の高速道路が閉鎖
7日朝、濃霧のため、河北省では京瀋、京開、京環、京石など7本の高速道路が閉鎖となり、翌午前には北京で八達嶺高速道路を除く全線が閉鎖した。多くの高速道路では視界が50メートル以下となり、交通規制のため各高速道路入口で大渋滞が発生した。
 | 連日、濃霧に見舞われる北京市街(写真・新唐人) |
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 | 北京市長安街の様子(写真・新唐人) |
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江蘇省、15台の玉突き事故が発生
8日朝、江蘇省では沿岸高速道路の江蘇濱海区間で15台の玉突き事故が発生。この事故で3人が死亡、4人が負傷したほか、多くの車両が損傷した。現地の警察は、事故の原因は濃霧によるものとみている。
 | 7日午後の江蘇省准安市。濃霧のため、渋滞する道路(ネット写真) |
重慶市、8高速道路が閉鎖
重慶市の各高速道路でも濃霧により視界が30m以下となり、8本が相次ぎ臨時閉鎖となった。気象台は、比較的強い寒気団の到来によって、11日ごろから濃霧は解消されると予想している。
 | 濃霧に包まれた重慶市(ネット写真) |
成都市空港、3時間以上の閉鎖
7日、成都双流空港は濃霧のため3時間以上閉鎖し、1万人近くの旅客が足止めされた。
 | 霧の中に見え隠れする海南省瓊海市のビル(ネット写真) |
(翻訳編集・坂本)
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