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指で砕けるほど脆いレンガ(ネット写真)

復興用レンガも、指で粉々に=四川大地震の被災区

 【大紀元日本11月17日】昨年5月に起きた四川大地震の被災区で、復興再建のために供給されたレンガが、またも粗悪品であると「中国経済時報」が6日報じた。およそ7万人の犠牲者を出した大地震では多くの建物が倒壊し、そのずさんな建築が問題視されていた。

 報道によると、四川省綿陽市では復興に必要なレンガが不足し、その価格高騰を招いた。同市当局は、市内全域に鉱源探索を緊急に要請。間もなく全市で100か所を超える頁岩(けつがん:レンガの原料)の鉱山が開業され、現地のレンガ生産能力は一時期45億個にまで増加した。

 しかし、このレンガを使用して家を建て直した住民から品質に対するクレームが発生し、返品や賠償金の請求が相次いだ。業界側は、工場出荷時のレンガの品質と外観は良好で、品質監督部門の合格証も取得していると説明。しかし、不安に感じた業界側がレンガを分析のため測定センターに送ったところ、カルシウム含有量が非常に高いことが分かった。

 その後の調べで、綿陽市原産の頁岩にはカルシウムが多く含まれ、完成したレンガは数カ月経つと水を吸って脆くなることが分かった。それに対して地元当局も、鉱山から出た頁岩のカルシウム含有量が高いことを認めた。当局の担当者は、「レンガ供給が急がれた時期であり、上からのプレッシャーが大きかった」と品質問題の報告漏れについてコメントしている。

 綿陽市安県のレンガ工場経営者・呉佳明さんは、「(このレンガの建物では)それほど大きくない地震が来ても多くの死傷者が出るに違いない」と話している。

(翻訳編集・坂本)


 (09/11/17 07:08)  





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