THE EPOCH TIMES

流行語で読み取る激変の中国(13)

2009年11月25日 05時00分
 【大紀元日本11月25日】

 オバマ大統領にとって、初めての中国訪問なので、サプライズが多少あっても不思議ではないと予想したのであろう。しかし、彼の中国入りにより、すぐある流行語の誕生を促したことなどは、全く心外だったに違いない。

 オバマ大統領の専用機・エアフォース1は11月15日深夜、上海空港に着陸した。専用機のドアが開き、真っ暗な夜空を背景に、米国初の黒人大統領は黒色のコートを着て、黒色の傘を指して姿を現した。その一瞬は写真に収められ、永遠に歴史に残されている。

 その写真がタイムリーにネットに掲載されたが、その写真をモチーフに次の「順口流」が作られ、しかもウナギ上りの人気を獲得している。

 原語=一個黒人,神xun_鼬渚譜゚,

 在一個黒夜里,撑一把黒傘,走進了一個黒色的国家。


 邦訳=一人の黒人が、黒色のコートを着ており、

 ある黒い夜に、黒い傘を差して暗黒の国にやってきた。


 他の多くの「順口流」と同様、これも作者不明。この「順口流」がサイトで現れると、あっという間に「天涯論壇」、「新浪論壇」、「網易」など中国で著名な大手サイトに広がっていった。そして、多くの掲示板もすばやくこの流行語を転載し、それに関する評論やメッセージなどもどんどん書き込まれていた。オバマ大統領の訪中に伴って、この「順口流」はさまざまなバリエーションに展開されている。

 この「順口流」の各句に、みな「黒」という字があるが、最後の「黒」が要で、点睛の筆である。「黒」を連用することにより、この「順口流」は特別な趣を呈しており、且つユーモアを滲ませつつ暗黒への叱咤を忘れないところに、もっとも読者たちの感銘を招いたのであろう。

 オバマ大統領の中国訪問中、たびたび中国から翻弄されたという。たとえば、上海での大学生との対話集会では、質問権を獲得できた者の多くは実は学生ではなく、事前に特訓を受け周到な質問内容を用意して学生を装った若い官員だったという。本物の学生でも、事前に上からの指導を受けず制限なく自由奔放に質問できると考えられない。

 このようなことを踏まえ、あるユーザは前記の「順口流」の文末に次の一句を付け加えた。「整個訪問更像是黒色幽黙故事」。すなわち、「オバマの中国訪問はあたかもブラックユーモア物語のようだ」ということである。

 暗黒や風雨の中で、オバマ大統領は探知できない暗黒な領域に入っていったが、彼がそのブラックホールに呑み込まれないよう祈る者は少なくないらしい。

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