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南極から流出した氷山がニュージーランドに向かって漂流している(AFP PHOTO)

南極の氷 融ける規模と速さ、予測を上回る=米研究

 【大紀元日本11月30日】

 地球温暖化の影響をあまり受けていないとされていた東南極は、実は2006年以降、数10億トンの氷が融けていたことが、22日の英科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス(Nature Geoscience)』で発表されている。

 この研究は米テキサス大学(University of Texas)の陳剣利( ジャンリ・チェン)教授が率いる研究チームによるもの。研究では地球観測衛星グレースが収集したデータを、7年間にわたって分析し、初めて東南極、特に沿岸部は、予想を上回る数10億トン~100億トンの氷が消失していることが明らかになった。この研究結果で、東南極は氷の蓄積と減少が同程度で、バランスが取れているという今までの考えを覆すことになる。

 また、東南極よりさらに不安定な西南極では、毎年1320億トンの氷が崩落していることも研究で示され「氷の消失が南極全土で加速していることが明らかになった。融けた氷が近い将来、世界の海面上昇につながる恐れがある」と研究チームは警告している。

 この研究を裏付けるかのように、今月の始め、南極から流出した100以上の氷山がニュージーランドに向かって漂流していることが、衛星写真で確認されているという。

(翻訳編集・心明)


 (09/11/30 05:00)  





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