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(喜びのウェブサイト(www.worldlaughterpledge.org) 笑って逆境を乗り越えよう(Gettty Images)

ポジティブ心理学:苦境から抜け出せる新たな道

 【大紀元日本11月27日】

 昨年末に突発した金融危機で、全世界の経済は低迷の深淵に巻き込まれた。さらに、昔のSARSよりも酷いと見られている新型インフルエンザ(ブタのインフルエンザ)の流行で、弱り目に祟り目となった。このような苦境から抜け出せる道とは何か?医学博士のマイケル・ミラー(Michael Miller)氏は、「ポジティブ・サイコロジー」で長所と潜在能力を発掘し発揮すれば、問題の解決および逆境を乗り越えるメリットがあると呼びかけた。

 ポジティブ心理学とは?

 従来の心理学は心理問題および精神病を重視しており、人間の特徴、長所、美徳などに対しては見過ごしていた。そこで、うつ病と異常心理学に関する世界的権威で、学習性無力感の理論で有名なマーティン・E・P・セリグマン(Martin E.P. Seligman)博士は、1998年にポジティブ・サイコロジーの重視を心理学界に呼びかけた。それが「ポジティブ心理学」の始まりとなった。多くの心理学者が長年の研究を通じて発展してきた「ポジティブ心理学」は今現在、伝統的な心理療法の補足治療法となり、健康で最適な心理状態を維持する手法の一つとなった。

 ポジティブ心理学VSうつ病

 うつ病は現代人の生活の中でますます深刻な心理問題として現れている。米ペンシルバニア大学ポジティブ・サイコロジーセンター長を務めるセリグマン博士は、うつ病の発病原因の一つとして、一時的な快楽と官能的な満足度などを過度に求める一方、果敢に立ち向かって自分の長所と潜在能力を発揮し、困難を乗り越えようとする姿勢が欠乏していることであると説明した。そのうつ病に対抗するには、人それぞれの長所を発掘し、潜在能力を発揮することであると示し、即ち、ポジティブ心理学法が最も効率的な治療結果をもたらすと強調した。

 では、具体的にはどうすれば良いかについて、まずは、憂鬱な気持ちに陥らないよう普段から心の抵抗力を強めていく。それがうつ病に対する予防の大事なポイントであるとセリグマン博士はいう。楽観的な人は常にプラスの考え方を抱き、ストレスの累積や、自ら傷つける行為などマイナス面の影響を受けにくい。そのような思考モードを学んでいくポジティブ心理学法は、心身の健康に立向うことができるとしている。

 自らも行えるポジティブ心理学法

 1.マイナスな気持ちをポジティブな気持ちに切り換えることに注意力を注ぐ

 多くの人は、一度痛みやマイナス面の気持ちに陥ると、なかなかその気持ちから抜け出せず、プラス面に切り換えて考え直そうとしない。従来の心理治療法では、その場合、患者の遭った痛み、ストレスなどをわざと思い出させ、その中から解決案を図るという方法に傾いていたが、ポジティブ心理学法は、一番幸せ、楽しいことなどに注意力を集中させる。また、今まで自分がやり遂げたことをリストアップする方法もある。しかし、その中には「待つ」又は、「やらなければならない」などストレスを与えるようなことはリストに含まないほうが良いという。

 2.常に自分の最も得意とする部門を発掘し発揮する

 少なくとも一日一回、発見した長所を活用し、身につけるよう毎日練習することで、知らない内にそれが生活の中で健康な心身を支え、役に立つ輝かしい精神の原動力となってくる。

 3.プラス面とマイナス面のバランスを上手に取る

 例えば、企業の管理者などが良く使う管理手法の一つは、部下に対して「叱る」と「褒める」を併用することで、相手の積極性を引き出すことができる。

 4.自分に満足感を作り出す方法を学ぶ

 それを楽しむには、問題が生じた時、抱えた問題をいくつかの小さいブロックに分割し、そのブロック単位で問題を解決していくという方法がある。この方法を身につければ、何かしらトラブルや酷い目に遭った時でも、楽に解決することができる。

 米史上最も厳しい金融危機に直面していた時、世界で一番高い人気を集めたオバマ大統領が就任した。オバマ大統領は就任式の演説で「希望」の言葉を何度も繰り返した。苦境に巻き込まれた国民たちに、厳しい状況に立ち向かう勇気を与え、必勝の信念を燃えたたせたのだ。ポジティブ心理学者らは、長所と希望は厳しい挑戦を克服する要であると示した。

 今、ポジティブ心理学法に多くの注目が集まり始め、日本においても様々な領域に導入されている。例えば、脳卒中患者のためのリハビリセンターでは、体の機能的な恢復よりも、人生に対する望みや、困難に立ち向かい、それを乗り越えて自信を育てるための訓練を取り込んでいる。センターの担当者によると、センターで行われる様々な訓練を通じて、かつて脳卒中に罹って、人生をあきらめようとした患者たちは、その悲観的な気持ちから抜け出し、自信と希望を持って、さらに輝く人生を過ごすことができたという。

(翻訳編集・柳小明)


 (09/11/27 05:00)  





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