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ひとつひとつが可愛いくて生命力がある。(Getty Images)

ベルン伝統のタマネギ市=スイス

 【大紀元日本11月15日】

 伝統のタマネギ市(ツィベレメリット)はベルン市名物の冬祭り、毎年11月の第4月曜日に首都ベルンの旧市街地で開催される。数百年を経ても、昔と変わらず人気がある。数百の出店があり、100トンのタマネギ製品、野菜と果実、手芸品などを販売する。夕方になると、カーニバルのにぎやかな雰囲気に包まれ、色とりどりの紙吹雪はタマネギ市を最高潮に盛り上げ、街中は一瞬にして色鮮やかな情景に飾られていく。

 タマネギ市の由来は、昔、ベルン州は地元の農民を保護するため、非ベルン州の農民の農産物の販売を法律で禁止していた。15世紀に、ベルンで大火災が発生し、火勢が弱まらないため、近隣のフリブール州の農民達が駆けつけ、消火を手伝ったことで、ベルン市は大火災の難から免れることができた。ベルン州は、隣州の農民達にお礼として、彼らに11月の第4月曜日にタマネギ市を開き農産物を売る権利を与えた。鉄道の発達につれ、スイス各州の農民も参加するようになり、今日のように700あまり出店する大規模なタマネギ市となった。

 
串さしタマネギ(大紀元)

串さしタマネギ(大紀元)

毎年のこの日、早朝5時頃から、たくさんの買い物をして帰ろうとする人波が市場にあふれる。露店の店先には、数珠繋ぎに吊るされたタマネギの束に、様々な色の花を挿し込み、クリスマス前の装飾品とするだけではなく、タマネギを保存するという実用的な方法でもある。最も注目を集めるのはトンボ、小兎、小象、ムカデ、人形、また人間の喜怒哀楽の表情がおもしろく描かれた各種のタマネギの工芸品である。毎年これらの工夫がこらされており趣向は違い、可愛くて生命力のあるタマネギの工芸品を思わず買ってしまう。

 
表情が描かれたタマネギ(Getty Images)

タマネギの種類はとても多く、タマネギ好きなスイス人は一目で見分けることができる。赤タマネギ(また紫タマネギとも呼ばれる)、白タマネギ、しゃぶしゃぶと配合して食べる真珠タマネギ、銀色タマネギなどなど。各地により好みも違い、フランス語圏の人は赤タマネギが好きで、ドイツ語圏の人は白タマネギを好むそうである。

 タマネギ市の催しはクリスマス前までの約1ヶ月開催される。市場には伝統的なタマネギの他に、クリスマスのための商品やアクセサリーも販売されている。人々は寒い11月に、タマネギのスープをすすりながらタマネギ市を散歩する。それはベルン市民にとってクリスマスの始まりを意味している。

(翻訳編集・李頁)


 (09/11/15 05:00)