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児童期の細菌接触は成長後の疾病予防を助ける

 【大紀元日本12月18日】

 子供を泥んこの中で遊ばせたり、床の上に落ちてしまった物でも気にせず食べさせたりする親に育てられた子供は、成人後心臓病などの疾病を回避することが出来るということが、英国の生物学専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society)」で明らかになった。

 この研究の執筆者の一人である米ノースウエスタン大のトーマス・マクデイド(Thomas McDade)氏の話によると、児童期に清潔、衛生的過ぎる環境で育つと、成人後細菌感染による炎症を起こしやすく、心臓病を含む多くの疾病リスクが上昇することが明らかになったという。

 米イリノイ州ノースウエスタン大学の研究員は、フィリピンの子供の出生から22歳までの出来事を追跡調査し、児童期の環境が、身体に炎症を起こした時、体内の蛋白質生成にどのような影響を及ぼすのか、すなわち身体が対抗しなければならなかった感染と傷病の形跡統計データを調査した。

 これらの資料は80年代に生まれた児童3千327人を追跡したもので、児童の母親はすべてフィリピン人である。

 研究員は児童の家庭に「ブタやイヌなどの家畜がいたか」を含めた衛生環境および家庭の収入源を評価した。

 児童の成人後、血液検査を行った結果、フィリピンの児童は米国の児童に比べはるかに疾病に感染しやすいものの、成人後のC反応性蛋白(体内で炎症反応や組織の破壊が起きている時、血液中に現れる蛋白質。細菌の凝集に関与する。)は米国の成人より80パーセント少ないことが明らかになった。

 「英国王立協会紀要」の研究によるとC反応性蛋白が多いということは感染しやすいことを示し、これらの人々は児童期に動物の排泄物にあまり接触していないということが判明した。

 しかしマクデイド氏はこの実験は子供にペットもブタを買い与え、家の中を走り回らせるべきと言っているのではなく、またきれい好きな米国人がこれを許すはずもない。研究は、子供を早い時期に一般的な微生物や細菌と接触させることの重要性を伝えているのだと述べている。

(翻訳編集・坂本)


 (09/12/18 05:00)  





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