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ホオジロザメ(大紀元)

深海に棲むサメの約3分の1が絶滅の危機

 【大紀元日本12月19日】

 深海に棲むホオジロザメは、これまで米カリフォルニア州中部または北部沿岸沖でアザラシやアシカなどを餌にして暮らし、常に同じ経路で移動していると考えられてきたが、近年、米スタンフォード大学のバーバラ・ブロック(Barbara Block)氏らの研究でホオジロザメはカリフォルニア海岸中央より数千メートル離れているハワイまで移動しているということが分かった。

 バーバラ・ブロック氏らは8年間にわたりホオジロザメの観察に携わり、最新の追跡技術、衛星追跡、音響監視、遺伝子分析などを用いて100頭にも及ぶサメの行動を観察し、意外にもサメは常に同じ経路を移動しているだけでなく規則的なスケジュールで移動するということを明らかにした。

 体長6メートル、体重3トンにも成長したホオジロザメは8月から12月の間、米カリフォルニア州中部または北部沿岸沖で、アザラシやアシカなどを餌にして暮らし、特に「赤三角」という地域で獲物を狙うのを好むという。1月になると約4千キロも離れたハワイ付近の深海へ移動し始め、4月から7月は最も多くのホオジロザメがハワイ付近に集まる。

 移動経路の中間点、「ホオジロザメカフェ」という場所で5月から6月に特にメスが頻繁に出入りしており、メスザメの訪れを待っていることから専門家らはサメが交尾を交わす時期だと予測している。

 今回の研究でサメの個体数調査、モニタリング、管理において明確に予測出来るので、今後の環境保護活動に貢献出来ることを期待している。

 国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature、IUCN)の調査によると、 ホオジロザメやシュモクザメなど、【深海に棲むサメ】の約3分の1が絶滅の危機にさらされているという。近年、サメの肉の価格が跳ね上ったため、サメが捕獲され続けている。特にアジアではサメのヒレを用いたフカヒレスープの需要が高まっているという事実がある。国際動物福祉基金(IFAW)の調査によると、毎年、約1億頭ものサメが商業用に乱獲され、過去数十年間で数種のサメの数が80%以上も減少したという。

(翻訳編集・鈴木えり)


 (09/12/19 05:00)