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文化典故(図/柚子)

【中華典故】 『抱仏脚』 : 苦しい時の神頼み

作者:茹之

 【大紀元日本12月6日】

 「抱仏脚」は中国の書物『孟東野集(モンドンイェジー)』及び『宦游紀聞(ファンユージウェン)』に由来するが、『水滸伝』にも白話小説にもしばしばよく出て来る言葉として、ユーモラスに使われていた。

 唐代の『孟東野集』九の『読経』の中で次の物語がある。ある男性は歳老いてから、ようやく仏を信じ始めた。彼は仏に守りを求め拝み、妻にまで『黄経(ファンジン)』を読ませたという焦りを表した。

 又、宋代の張世南(ツァン・シナン)の著作『宦游紀聞』でも次の物語が載っている。古代、雲南省南部辺りにある国では、殆どの人が仏教を信仰している。ある日、本来首を切られ罪を償わなければならない逃亡犯が寺に逃げ込み、仏像の前にしゃがみ込み、さらに仏の足を抱きこんで、一命を取りとめ罪から逃れようと懺悔の意を表した。

 中国で言われている「普段は線香1本もあげないで、いざという時に仏の足にすがりつく」のことわざはこの国から伝わったものである。

 後人は、普段は顧みもしないで急場に臨んで初めて頼ろうとする喩え、又は、普段は準備を怠り、その場に臨んで慌てふためく喩えにもなった。日本語の「苦しいときの神頼み」にあたり、藁にもすがりたい思いになると急に信心深くなり、神や仏の加護を願うのはいずこも同じである。

 
(翻訳編集・豊山)


 (09/12/06 05:00)  





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