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中国のオモチャ工場で働く「童工」。クリスマス用の製品を運んでいる。 (China Photos/Getty Images)

安価な中国製オモチャ その影には搾取される「童工」

 【大紀元日本12月20日】クリスマスに向けて、年末商戦が繰り広げられている。幼い子供へのクリスマス・プレゼントを考える親も多いはずだ。店でギフト用のオモチャを買う時、それがメイド・イン・チャイナだったら、中国にいる「童工」(未成年労働者)に思いを馳せて欲しい。

 英紙「ガーディアン」は、「安いクリスマス・プレゼントの本当のコスト」と題した記事を掲載し、中国製玩具の裏に隠れる安全性の問題や童工の存在を指摘している。同報道で槍玉に上がったのは、玩具製造大手のハズブロ(Hasbro)。米国家労働委員会が昨年まとめた「セサミ・ストリートの悪夢」という報告書によると、深圳(シンセン) 市にある同社の工場では、16歳程度の高校生100人あまりが働き、中には幼い子供たちも交じっていたという。

 工場内では毒性の強い溶剤や塗装などを扱うが、子供たちには簡易な防具しか与えられていない。労働時間は12時間以上、休暇は数ヵ月に一度の割合で、クリスマス前になれば19時間~23時間におよぶ長時間労働を強いられる。子供たちの給料は微々たるもので、部屋代などの雑費が引かれた金額は、時給2元(26円)という情報もある。これが、ハズブロの安さの秘訣なのか。

 また、中国製玩具は、安全性の問題もある。米NGO「健康、環境と正義センター」(Center for Health, Environment and Justice: CHEJ)はハズブロ製のおもちゃ「トランスフォーマー」について、原材料には発ガン物質とされるPVC(ポリ塩化ビニル)が含まれており、生産過程で水銀を含む危険な化学物質が発生すると報告している。一方、ハズブロ社はその危険性については否定している。

 世界中に溢れるオモチャのうち、80%は中国製。有毒物質を用い、長時間働かされる子供たちに、クリスマスは来るのだろうか。メイド・イン・チャイナの裏にある問題は、深刻だ。

(翻訳編集・張哲/田中)


 (09/12/20 07:29)  





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