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(ANTONIO SCORZA/AFP/Getty Images)

英科学者:論争の的となる大気中の二酸化炭素

 【大紀元日本1月13日】
地球温暖化が注目され、科学者たちは人類の活動による大気中の二酸化炭素の増加が主要原因と考えているが、一部の科学者はこれに対し疑問を抱いている。

人類活動が生み出す二酸化炭素の大部分は海洋と陸地の生態系に吸収されるが、およそ45パーセントの二酸化炭素が大気中に残る。一部の研究では海洋と植物の二酸化炭素吸収能力が低下し始めたため、大気中の二酸化炭素含有量が増加し始めていることが発見されている。

しかし、最近のある研究では大きく異なる結果が出ている。サイエンス・デイリーによると、英科学者が1850年からの大気中の二酸化炭素含有量のデータを分析し直し、変動を研究したところ、過去150年、或いは最近の50年においても大気中の二酸化炭素含有量の割合は特に増加していないということが明らかになったという。

二酸化炭素排出量が1850年の20億トンから現在の350億トンに増加していても、自然が吸収する二酸化炭素の割合は大きな変化はなく維持されているそうだ。
これは、地球の生態系と海には、以前予想されたよりも非常に大きな二酸化炭素を吸収する能力があることを示唆する。

ブリストル大学クノール(Knorr)教授率いる研究グループのこの研究発表は、学術誌「Geophysical Research Letters」に掲載されている。

ある学者はこの研究に対し疑問を投げかけている。クノール教授もこの種の研究データには不確定要素があると述べ、すぐに吸収される割合が減る兆候はないが確認する必要はあるとしている。

この他、オランダ・アムステルダム大学Guido van der Werf教授率いる研究グループが、昨年11月に英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」において発表した論文でも、森林伐採による二酸化炭素排出量が18パーセントから75パーセントと高く評価されているとの考えが記載されている。

(翻訳編集・市村)

 (10/01/13 05:00)  





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